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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2008年01月09日
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カテゴリ:名詞・冠詞
Day 39:今日もサミト君スマイルの英語の宿題をえんぴつノートちょっと覗いてみましょう。

問題:空所に冠詞 a または the のいずれかを入れなさい。

1. Once upon a time there lived (___) old man in a village. (___) old man went up a hill to gather firewood.

2. I went to London last summer, but I didn’t like (___) city.



前回のDay 38で冠詞 the の最終的な決定は修飾(関係詞節)の有無ではなく、聞き手(読み手)にその名詞が自動的に特定できるかどうかという話し手の判断です、という説明をしましたね。では「聞き手(読み手)に名詞が特定できる」と話し手が判断できるのはどのような場合があるかを考えてみましょう。大きく別けると、次の4つの場合があります。

[1] 話の中に既に出た名詞を指す場合
[2] 話の中に既に出た名詞や事柄に関連するものを指す場合
[3] その場の状況から判断できるものを指す場合
[4] 常識から判断できる場合

今日の問題は[1]の「話の中に既に出た名詞を指す場合」です。

では、サミト君の答えを見ながら解説しましょう。

1. Once upon a time there lived (an) old man in a village. (The) old man went up a hill to gather firewood.
[訳]昔々ある村におじいさんが住んでいました。おじいさんは山へ柴刈りに行きました 

前半の文で初めて登場したおじいさんを聞き手(読み手)は特定できませんよね。だから話し手は聞き手がおじいさんを特定できないと判断して不定冠詞 an を用いるのです。それに対して、後半の文のおじいさんは村に住んでいるおじいさんと聞き手(読み手)は特定できますね。だから話し手は聞き手がおじいさんを特定できると判断し定冠詞 the を用いるのです。

2. I went to London last summer, but I didn’t like (the) city.
[訳]去年の夏にロンドンに行ったけど、あの町好きになれなかった。

「あの町」はもちろん前半の文に登場したロンドンと特定できますよね。だから話し手は聞き手が city をロンドンと特定できると判断し定冠詞 the を用いるのです。

1.の文も2.の文も適当に不定冠詞 a を用いると意味が通じませんよ。問題文のような簡単な文なら間違えてもおそらくネイティブは理解してくれるでしょう。しかし、ビジネスなどで使われる重要な文章では大きな誤解につながる可能性もありますよ。ちなみに1と2の文で不定冠詞 a/an を使って考えてみましょう。

1. Once upon a time there lived an old man in a village. An old man went up a hill to gather firewood.
[訳]昔々ある村におじいさんが住んでいました。あるおじいさんは山へ柴刈りに行きました???

2. I went to London last summer, but I didn’t like a city.
[訳]去年の夏にロンドンに行ったけど、ある町を好きになれなかった???

とても不自然でしょ。例えば1の場合、聞き手には、最初のおじいさんとは別の第2のおじいさんが登場して、山へ芝刈りに行くとなります。2の場合は、ロンドンという町とは全く関係のない町を好きになれなかったと言われても聞き手はチンプンカンプンですよね。たかが冠詞と思われるかも知れませんが、冠詞 athe ではこれだけ情報内容が異なるのです。

ときどき私が教える留学生の中には、「英語なんて冠詞なんか気にしなくとも通じますよね。実際に話しているときは、冠詞のことなんか考えません。いちいち考えていたら、英語が口から出てきませんから」と言われる方もいます。この指摘は一面の真理と共に、大きな誤解があると思います。失礼な言い方かもしれませんが、それはその方の英語力がそのレベルまで到達していないので、相手も理解するように努力するから通じているのです。先に述べましたが、簡単な日常会話ならたとえ間違えてもネイティブはある程度理解してくれます。話の前後からある程度理解できますからね。ましてや語学学校のネイティブなら外国人(日本人)の英語に慣れてもいます。しかし、もっと違うレベルで英語を使いこなす目標がある学習者の方には是非、冠詞の基本用法も気にかけて学習してもらいたいと常々思うのです。上級レベルを目指すなら、冠詞を適当に使ってはダメですよ。

冠詞の基本用法がわかっても、我々ノンネイティブにとっては、やはりハードルの高い文法規則の1つです。後は「習うより慣れよ」、つまり、ネイティブの冠詞の語感に少しでも追いつくにはこの基本用法を意識しながら、より多くの英文をどんどん読むことです。では、次回も冠詞の英語脳を作る練習をしましょう。

ではまた、See you next time.バイバイ

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最終更新日  2018年07月18日 02時33分44秒
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