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テーマ:Dear Gerry(493)
カテゴリ:読書
大好きな俳優ジェラルド・バトラーのテレーズ・ラカンへの出演が決定したそう。
早速図書館で調べたら蔵書してあったので取り寄せ読んでみた。 ただ、私の取り寄せた本はいわゆる小説本ではなく、戯曲用の脚本の 日本語訳版である。 エミールゾラの小説「テレーズ・ラカン」は1860年代に発刊 された時、 批評家は卑猥な作品と決め付けたが、 大衆には売れに売れ大成功を収めたらしい。 その後映画嘆きのテレーズは大ヒットし、ゾラ自身が小説を戯曲化。1990年に舞台としてよみがえった作品である。 この戯曲化の本は長い小説を2時間で完結に伝えるもの。 読んでみて人間の心理描写が生き生きとと言うより、怖いくらいだ。 なぜなら、誰もが抑えていたい本心や、疑惑、疑念、執念が読み取れる。 19世紀のパリ。暗い路地の一角で小間物屋を開くラカン夫人。 溺愛する息子カミーユと今はカーユ婦人となっている姪の テレーズと暮らしている。愛のない結婚生活と、カミーユの 看病に疲れていたテレーズは、カミーユの友人ローランと 激しい恋に落ちる。(このローランがジェリーの役どころ) たくさんお障害があるためにかえって激しく見えあがる二人。 カミーユを殺した後、幸せが待っているはずが・・・ テレーズとローランのやり取り、ラカン夫人の不気味さ。 それぞれの役者の心理描写が重要な作品であると思われる。 もしかしたらジェリーにとって転機となる作品かも知れない。 ともすればただのメロドラマとしか捕らえられない映画になるかもしれないが、そうではなく感傷的だけではなく、人間の根本的な孤独や感情を訴えて欲しいものである。 テレーズとローランの愛欲、肉欲も映画だからクローズアップされる であろうが、それ以上の映画を通じて私たちに訴えるものは強いかも しれない。 日本では、1993年に舞台化され、テレーズに藤真利子さん、 ラカン夫人に佐藤オリエさんで上演された。 観客に大きな衝撃を与え、演劇界に波紋を投げかけたそう。 しかしながら、読売演劇大賞や紀伊国屋演劇大賞、 最優秀作品賞と、賞を総なめにしている。 とても期待の持てる素晴らしい作品に出演すると言う事だ。 そして役者として大きく羽ばたく作品だと言う事も。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大した事ではないのだが、この本を借りた直後また 図書館で関連する本を探していたら、この本に予約が 入っていた。ということは きっと近くにジェリーファンがいるんだなぁと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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