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イルカみたいに生きてみよう~心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

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2014年11月05日
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帯津良一先生の粋な生き方

帯津先生

朝、病院の道場で太極拳をしているときに、
娘から電話があって、
「お母ちゃんが死んでいる!」
って言うのでびっくりした。
家内と娘は浦和のホテルに泊まっていたのだけれども、
そこで、朝、ばたっと倒れて、そのまま亡くなったということだった。

急いで、タクシーで駆けつけた。
動揺しないわけがない。
タクシーの中でいろんなこと考えたね。
とにかく、
私は、仕事仕事の毎日だったから、
夫らしいことは何一つしてあげられなかった。
かわいそうなことをした、
不憫だったというのが、一番の思いだったかな。

自分は家内の亡骸と対面してどう感じ、どういう行動をとるのだろうと想像した。
これまで、
さんざん、死のことを本に書いたり、講演で話してきた。
死はだれにでも必ず訪れるもので、
悲しいものでも、つらいことでもないという話をしてきたわけだ。
その私が、
妻の死に狼狽して、大泣きしたら、
それまで自分が言ってきたことが、口先だけのことになるなと思った。
でも、
かなしさが込み上げてくれば、
そんなこと関係なく、泣こうと思った。
自分が未熟だっただけのことで、
それはそれで受け入れないといけない。

だけど、
だんだんと腹が据わってきて、
ぱっと、頭にひらめいたことがあった。

私だって、これから何十年も生きるわけではない。
あの世があれば、すぐに会えるじゃないか。
あの世へ行ったら、妻に最初に謝ればいい。
そう思ったら、
気持ちがすーっと楽になって、
これなら、平静な気持ちで、妻の旅立ちを見送れるという気持ちになったね。

「道中ご無事で!」
私は、患者さんが亡くなると、この言葉で見送る。
あの世までの道中、楽しみながら旅を続けてほしいという思いで、
手を合わせながら、心の中でつぶやくのだが、
妻も、
そう言って見送ることができた。

長く夫婦として暮らしてきたというのは、ただならぬ深い縁があってのこと。
そういう縁の深い人と別れるのはさみしいことだけれども、
これも、必然のこと。
さみしさ、かなしさは当然のこととして受け入れて、
でも、自分もいずれはあの世へ行くわけで、
そのときの再会を楽しみにするというのも、これもひとつの考え方。

いつまでも、さみしさやかなしみを背負って生きるより、
あの世での再会を楽しみに、
そのときに報告できるすてきな体験を重ねてく方がいいと思った。


帯津良一先生の「粋な生き方」(幻冬舎ルネサンス)から好評発売中!

粋な生き方表紙





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Last updated  2014年11月05日 08時11分01秒
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さそい水@ Re:ありがとうの思いを現実化するのがお金の役割(12/12) 大谷君は、 野球が好きで好きでたまらなく…
ハピハピハート@ Re:娘の結婚式(03/12) 美しい花嫁さんですね🌸
さそい水@ Re:本当の自分?(12/27) いろいろな自分が同居しているんじゃない…
ハピハピハート@ Re:本当の自分?(12/27) 興味深いお話しですね✨ わたしは女を演じ…

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