カテゴリ:Oの人生論
元スポーツ選手。 現在70代後半。 かつては日本を代表する選手として大活躍していた。 高齢になって、 忘れっぽくなってきた。 診察を受けると、 軽い認知症ということで、 スポーツの指導や講演活動をやめて、 家で過ごすことになった。 ときどきデイケアにも行っていた。 しかし、根っからのスポーツマン。 体を動かさないのは苦痛でたまらない。 そこで、 施設の人が言い出したのか、 本人から申し出たのかは定かではないが、 施設でスポーツ教室を始めたのだ。 ラジオ体操レベルの簡単なことだっただろうが、 ユーモアも交えた教室は大人気となった。 それも、 元一流のスポーツ選手ならではの理に叶った動きを教えるので、 参加者はどんどん元気になっていった。 参加する人以上に楽しんでいたのは本人だ。 スポーツは、彼にとっては生きがいで、 教えることは、 引退してからの彼のライフワークだった。 彼の認知症がどうなったかまでは聞いてないが、 認知症になったからと言って、 人生はそこで終わるわけではない。 家に引きこもってしまうのではなく、 自分が得意だったことを表現していく。 昨日、友だちから聞いたいい話だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年03月21日 11時24分27秒
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