カテゴリ:博物館・美術館
さて、今日からおいらの得意なジャンル「恐竜」のことをUPしていきたいと思う。
この「いのちのたび博物館」にはティラノサウルスをはじめアロサウルス、セイスモサウルス、プテラノドンまでかなり多くの恐竜骨格標本を見ることができる。 恐竜好きなおいらにとって、あれも書きたい、これも書きたいと思うのだが、全部書いていたら、とてつもなく長くなりそうで、できるだけコンパクトにまとめたいとは思っているのだが、果たしてどうなるか??? で、おいらとしては一つのキーワードを元に話を進めてみようかと考えてみた。 第1回の今日は「体温調節」 恐竜たちの多くはというか、当時の爬虫類の多くは哺乳類のように体温を一定に保つ恒温性ではなく、変温性であったという。 その根拠として、大脳皮質の構成からそのように考えられている。 それを説明するのは大変なので、要するに変温だと我々のように多くの酸素を必要としないメリットがあることを知ってほしい。 ただでさえ全長10mクラスの大型恐竜が、恒常性を維持するのには人間とは比較にならない莫大な酸素が必要となるが、逆にそれほど多くの酸素を必要としなくていいメカニズムならば納得できるだろう。 ただ変温となると困るのが体温が一定に保たれていないこと。(当たり前だが) 獲物を求めて走らないといけない(逆に追われているときも)のに体温が下がったままでは、到底走ることもままならない。 これに対して、容易に体温調節ができるように「帆」を持っていた古代生物がいたのだ。 ディメトロドン なんだかワニに帆柱が合体したような感じのつくりである。 恐竜時代の中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分かれる、2億5000万年前~6500万年前)よりさらに昔の古生代・ペルム期(3億年前頃)に北米に分布した爬虫類。 この時期の爬虫類は水陸両用で生活していたらしく、水中で冷えた体を温めるほうに重点が置かれていたのだろう・・。 まさかディメトロドンがここにいたとは・・・。 なんか子供ばりに感激している。 帆を持った恐竜といえば思いつくのがスピノサウルスだ。 ジュラシックパーク3の主役で、ティラノサウルスより大きい体調15mある。 こいつは湖の近くで化石が多く出土しているので、魚を主食にしていたという説がある。 だから体温を上げるために帆を持っておるのが納得できる。 帆じゃないけど装甲盤のようなものを背中に持っていたのがステゴサウルスだ。 ジュラ紀の代表的な恐竜だ。 おいらがガキのころ(今もガキかもしれん!?)には、背中のぎざぎざは武器だったという説があったが、どうやら体温調節のほうは今は有力である。 ステゴサウルスの場合、獣脚類に追われることが多かったはずなので、オーバーヒートしないように体温を逃がす役割のほうが主だったのだろう。 全く古代の生き物たちの苦肉の策のように思われがちだが、実は哺乳類にもそれが活かされているのだ。 その代表がウサギの耳。 なんか体に似合わず大きいのだが、これも体温調節効果。 もともと山に住んでいたウサギが餌を求めて平地に降りてきたのだが、天敵のキツネなどに狙われやすくなり、また隠れるところが少ないため、長い距離を走らなければならなくなった。 それに対処するため、耳を大きくして風が当たる面積を大きくした。 さらに粘膜の耳の部分を広くしたため、効率よく熱を放散できるらしい。 かつて古代生物が持っていた生きるための利器が現世の動物たちにも受け継がれている。 まさに「いのちのたび」を実感できるのだ。 続く・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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