カテゴリ:本
題名は知っていて読んでみたいと思っていましたが、筋は知らずにいたのでそれほど先入観なく読み始めました。
トラック野郎で愛川欽也が演じたのは「やもめのジョナサン」 東日本ロードレースの前日受付へ行くときに渋谷駅の本屋で購入し、大宮で高崎線に乗り換える頃には読み終えてしまうくらい短く平易な文章。 文庫ですが、カモメの写真が多く使われ、ちょっとしゃれた感じ。 物語は、若いカモメが餌をとるだけの生活ではなく「飛ぶ」ことを極めようとして群れから追放される。 島流しにされたところで、同じような志を持ったカモメに出会い・・ 作者が飛行機乗りというせいか、「飛ぶ」ことの稽古に励むところの描写は上手く描けていて面白かったのですが、後半に進むにつれて違和感を覚えたというのが正直なところ。 このままではなく物語が展開するだろうと思いながら読んでいたのですが、結局違和感がある流れのままでした。 直前に読んだ坂口安吾(別に感想は書く予定)に感じた「甘さ」とも違った、都合の良さのようなものが違和感のひとつでしょう。 「群れ」というのは自分も好きではないのですが、この本の啓蒙思想、選民思想はなじめない。 解説で、訳者の五木寛之がヒッピーのバイブルらしいと書いていますが、イージーライダーも時間が経過すればこうなっていき、(日本から見るからかもしれませんが)保守もヒッピーもアメリカ人(キリスト教文化圏)はそんなに変わらないのではと。 この風変わりなカモメ、ジョナサン・リヴィングストンにとって重要なのは、食べることよりも飛ぶことそれ自体だったのだ。その他のどんなことよりも、彼は飛ぶことが好きだった。 一羽の鳥にむかって、自己は自由で、練習にほんのわずかの時間を費しさえすれば自分の力でそれを実施できるんだということを納得させることが、この世で一番むずかしいなんて。こんなことがどうしてそんなに困難なのだろうか? 「かもめのジョナサン」より 人気blogランキング「自転車カテゴリー」へ 本日の練習 朝練1時間25km ダモクレス 今日もまだ疲れが残っていたので、インナーのみで軽く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 29, 2009 12:07:13 AM
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