純情ロマンチカ2の第7話を見ました。
第7話 月に叢雲花に風
『兄ちゃん、北海道土産どうもありがとう。兄ちゃん、やっぱり凄い。俺が欲しいと思ったもの買って来てくれるもんね。だけどさ、流石に俺ね、そんなにいらない…』
「凄いな。クマの木彫りは持っているが、鮭三本も銜えているのは初めて見た。孝浩のこういう選択眼は流石だな」
「っていうか、クマの木彫り三体もいらねえっつうの!!兄ちゃん何考えてんだよ、まったくもう。あ、そうだ。クマといえばウサギさん、クマ部屋どうにかしてよ。こないだとうとうクマ雪崩に巻き込まれたんだからね」
「溢れたクマは奥の部屋に置けばいいだろ」
「そこは誰かさんの1/24スケール万里の長城プラモがのたうち回ってるし」
「じゃ、隣の部屋に」
「鉄道模型がシュポポ言ってるだろ」
「じゃ、その隣」
「マリモ育成中!!」
「うーん、マンション買うか…」
「金は老後に備えて下さいませよ!!ったく、これだから坊ちゃん先生は。けど、ちょっと安心した。すっかりいつものウサギさんだ」
秋彦は突然、
美咲に1人暮らしをしてみたらどうだと言われ、
美咲は普段の
秋彦ならそんなこと言うはずがないのでがおかしいと感じる。
『そういや最近、あんなに毎度言ってた“好き”を言われなくなった…。つうか、ただの気まぐれかもしんねえけどさ。いや、ウサギさんは気まぐれでもああいうことは言わない人だ。どうしよう、俺凄く動揺してる』
朝に言われたことをズルズルと引きずりながら、バイトへ向かおうとしていた
美咲は切符の買い方が分からないらしい男性と出会い、その彼と途中まで一緒に行くことにする。
「すまないね、余計な手間をかけさせてしまったようで」
「え、いえ、そんな…」
「電車に乗るのは20年ぶりくらいだろうか」
「20年!?」
「世の中便利になったものだ。親切な君のお陰で助かったよ。他の人に聞いても適当に流されるか、無視されるかでね…」
『そりゃ、全身黒尽くめ、サングラス、平日の夕方って要するに怪しいし…』
揺れた拍子に倒れた袋から覗いた熊の木彫りを気に入った男性に
美咲は引き取ってもらえることになり、その礼に余り物だというひよこを貰うのだった。
「私には息子がいるんだが、一緒に風呂に入る時にでも賑やかしに入れようと思ってね」
「息子さんとですか?」
「世間ではよくある話なんだろうが、あまり上手くいってなくてね。風呂で裸同士で話し合えば何かしら打ち解けることもあるんじゃないかと思って」
「息子さん、おいくつなんですか?」
「31、だったかな…」
駅を出ると、そこには
春彦がいた。
「社長、お探ししました」
『ウサギ兄!?』
「何故君が一緒にいる?」
「え、いや、別に…」
「電車の乗り方を教えてくれたんだ。お前が以前、電車に乗ったと秘書から聞いてね。どんなものかと思って」
「会社の社長さんでしたか」
「父だ」
『ウサギ父!?』
その場から早く逃げ出したい
美咲はさっさと逃げ出し、自分にはやはりウサモンがあるのではないかと思う。
秋彦が自分に何をして欲しいのかと
美咲は考えながら帰宅すると、秋彦が耐熱グラスではないグラスに熱々のコーヒーを注いで割ってしまっていた。
美咲はハッキリさせておいた方がいいと思うも、中々切り出せずにいたが、思い悩んだ挙句、遂に文句があるならはっきり言えと切り出す。
それでも
秋彦は何も言わず、そもそも自分がどう思っているのかなどと考えていると、自分が
秋彦に好きといってないことに気づき、遂に好きと言おうと考えた
美咲。
「ウサギさん俺、す…いや、何でも…」
『ダメだって、このままじゃいつもと同じじゃん。言ってやれよ、男らしくズバッとバシッとドサッと』
「俺、す…す…す…すみません、限界です…」
言葉で最後まで伝えることは出来なかったが、気持ちはちゃんと
秋彦に伝わっており、ドサクサに紛れてキスされて更に
秋彦に包帯が緩まってしまった指を舐めてと言われる。
『悔しいんだ。ウサギごときにバレてしまうのが。この俺がこんなにドキドキしているのが』
「美咲、目を見て。美咲、好きだ」
『そんな声で囁くなよ…そんな近くで俺を見るなよ』
「好きだよ」
「うっせえな。何度も同じこと言えばいいってもんじゃねえだろ」
「違うよ、言った分だけ深くなる」
次回、「恋は思案の外」
純情ロマンチカ2 第1巻(限定版)
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