カテゴリ:読書
この本は、1999年3月の発行です。
日本共産党というと人によって抱くイメージは異なるはずですが、私にとっては非常に馴染みが薄い政党です。 両親は日本共産党には興味がなく、郵便受けに入れられた日本共産党のパンフレットを一目見るなり、「共産党か」とつぶやき、そのパンフレットは古新聞入れやゴミ箱に直行しました。 そのような家庭で育ったこともあり、今回初めて共産党関連本を手にした次第です。 政党には綱領がありますが、日本共産党綱領は今年の1月の第23回党大会で改定されたそうです。 以下に、綱領の初めの部分を引用します。 「日本共産党は、わが国の進歩と変革の伝統を受けつぎ、日本と世界の人民の解放闘争の高まりのなかで、一九二二年七月一五日、科学的社会主義を理論的な基礎とする政党として、創立された」 今となってはいささか古臭い感じがしますが、1922年(大正11年)創立ですか。 この本にも書かれていますが、「明治期はキリスト教、大正期は民本主義、昭和初期は社会主義が若い人たちの心を捉えた」そうです。 つまり、日本共産党の創立時は、かなり熱気があったことが想像されます。 以下は気になった箇所の引用と感想です。 【引用】 日本共産党だけは政党助成金を貰っていない。党会費と出版物の売上げ利益とカンパだけで運営している。 【感想】 この本で不破哲三氏が次のように語っています。 「政党助成金は、国民にたいする強制的な政治献金であり、憲法が定めた政治信条の自由をおかすもの。だいたい国民から税金を徴収して、それを政党が分け取りするなどは、政党として言語道断である」 道理が通らないということのようです。 この本による「強制献金」は国民一人当たり250円だそうです。 この点は、大いに評価すべきなのでしょうか。 【引用】 大規模な攻撃を受けたときには、どうするか。・・・異常な事態に対応する措置として、緊急に軍事力を持つなどの対応策をとることが必要になる場合も出てきます。 【感想】 緊急に軍事力を持つというのは、軍事オンチの私が考えても、難しいような気がします。 この本は、1999年3月の発行ですから、今は変わっているかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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