カテゴリ:読書
中学時代の恩師に教わった言葉に、「君は川流を汲め 我は薪を拾はん」があります。
この言葉を黒板に書かれ説明をされましたが、当時の私には表面的な意味がわかるのが関の山。 広瀬淡窓の言葉であると教わったと思いますが、全く思い出せません。 ただ、この言葉だけが、いつまでも消えずに私の記憶の中で生き続けています。 恩師はこの言葉を通して、クラスの皆で協力することの大切さを教えたかったのだと思います。 安岡先生の著書を読んでいると広瀬淡窓が時々出てくるので、もう少し広瀬淡窓について知りたいと思い、このたびこの本を読んでみました。 さて、「君は川流を汲め 我は薪を拾はん」の出典は、広瀬淡窓の「休道詩」(きゅうどうし)と称されている次の七言絶句の第4句です。 休道他郷多辛苦 同袍有友自相親 柴扉暁出霜如雪 君汲川流我拾薪 広瀬淡窓は私塾を開いていたましたが、諸国から勉学に集まった門人たちの、故郷を遠く離れた寂しさと、お互い同志の慰め合い、助け合いの生活が展開していく状況を詠まれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/04/16 03:09:37 PM
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