テーマ:夏目漱石(54)
カテゴリ:夏目漱石
神経衰弱は、1880年に米国の医師であるベアードが命名した精神疾患の一種である。
症状として精神的努力の後に極度の疲労が持続する、あるいは身体的な衰弱や消耗についての持続的な症状が出ることで、具体的症状としては、めまい、筋緊張性頭痛、睡眠障害、くつろげない感じ、いらいら感、消化不良など出る。当時のアメリカでは都市化や工業化が進んだ結果、労働者の間で、この状態が多発していたことから病名が生まれた。戦前の経済成長期の日本でも同じような状況が発生したことから病名が輸入され日本でも有名になった。 病気として症状が不明瞭で自律神経失調症や神経症などとの区別も曖昧であるため、現在では病名としては使われていない。(ウィキペディアより) 【上記の感想】 漱石の『道草』を読んでいる。 この本に限ったことではないが、漱石の作物には、この「神経衰弱」という言葉が出てくる。漱石自身が罹患していたように思う。 上記によると、1880年に米国の医師が命名した病名とのこと。 ちなみに、『道草』が書かれたのは1915年である。 当時の世の中の急激な変化につれ、発生したようである。 心身のバランスが崩れるという意味で、自律神経失調症と思われるが、私は専門家ではないので良くわからぬ。 『道草』(岩波の漱石全集)の注解によると、神経衰弱は、「明治中頃から大正期にかけての流行語の一つ」だと書かれており、文明の病であり、勤勉の結果とのこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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