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せんだって日記

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2005.11.24
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テーマ:ニュース(99596)
 せんだって、こんなニュースが。


NHKニュース
TVゲーム長いほど暴力肯定
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/12/19/k20051218000090.html

テレビゲームを長時間する中学生は将来に不安を感じ、暴力を肯定する傾向が強いことが専門家が行った調査でわかりました。この調査は、女子少年院で法務教官を務めていた魚住絹代さんが東京と大阪、長崎の中学生2000人余りを対象に行ったものです。
それによりますと、1日にテレビゲームをする時間は、▽1時間以内が42%、▽およそ2時間が14%、▽およそ3時間が5%、▽4時間以上が4%で、▽まったくしないと答えた生徒は35%でした。この結果を基に、生徒たちの意識を探ったところ、「将来に希望より不安を感じる」と答えた生徒はテレビゲームをする時間が1時間以内では10%でしたが、およそ3時間では21%、4時間以上では27%に増えました。また、小さな動物をいじめたり傷つけたりした経験のある生徒は1時間以内は4%でしたが、4時間以上では15%。暴力シーンに「とてもわくわくする」と答えた生徒の割合もゲームをする時間が増えるに従って多くなりました。さらに、けんかをした時にはゲームをしない生徒の大半が「話し合う」か「人に相談する」を選びましたが、4時間以上の場合には多くの生徒が「我慢する」か「相手をやっつける」を選んでいました。調査にあたった魚住さんは「子どもの心は、人とのつながりや実体験によって育つものだが、ゲームによってそれが侵害されていることがうかがえる。暴力や攻撃性など、相次ぐ凶悪事件との関連もみられ、子どもの心の発育のためにどうすべきか、大人や社会が考えていく必要がある」と話しています。

(日付によってURLが変わる、ニュースサイトとしてはありえない不便さのため、本文コピペ)


 せんだって、みなさまのNHKが行なったボンクラ意識調査において、サンプル数が統計学的に足りなすぎることを嘆いた私であった。
 とにかく、なんの役にも立たない無効な調査によって受信料がドブに捨てられたわけよ。

 今度は、中学生とゲームを結びつける調査。この調査は、女子少年院で法務教官を務めていた魚住絹代さんが行なった。文中「専門家」と書かれているが、女子少年院法務教官の専門であって、統計調査の専門家かどうかはわからない。

 中学生といえば12歳~15歳。日本の全人口の約2~3%ほどだろうか。
 その人数を調べるのに2000のサンプルというのも、なんか凄い。熱心であることはわかるけども。なんだか、ネズミが出たからって「ちきゅうはかいばくだん」を出したドラえもんみたいだ。
 そして東京大阪なぜか長崎。長崎? 地方都市の代表ということでもなさそうで、真意がわからない。
 でだ。
 表のカタチに整理して、すべての数字も出せたであろうに、数字がなんだかよくわからない、隠された項目がある。「ゲームをしないコ」の「将来への不安感」とかも知りたいよ。なんだこれ?
 全部見ないと、こんなのなんとも言えないよフツウ。
 信頼して欲しかったらデータは隠すなって、あれほど言われたろう?
 NHK、なにやっての?

 でだ。
 大学の教育心理学で習ったのだが、人間の性質というのは3歳までにおおまかなところは決定するって学説がある。もちろんこの説を鵜呑みにするのも危ない(個体差もあるし、例外もあるし、この学説もいつ覆るか分からん)。
 だが、3歳までに暴力嗜好になった子供が、中学生になって、それっぽいゲームを好んでいる、という見方もできる。
 あと、ゲームを好むのは、一般に男子が多い。女子がケンカの解決法に「相手をやっつける」と答える割合はいかほどか?
 つまり、この調査では、ホントのことははっきりしない。
 卵(性質の決定)が先か、ニワトリ(ゲーム)が先か、を調べられない調査方法なのだ。
 学者の良心、みたいなものがあれば、このような粗雑な調査から結論を導くことはできない。良心が邪魔をして。

 さらに言えば。
 中学生の一日と言えば、学校の生活に8時間、睡眠を8時間として、自由に使えるのはあと8時間である。部活などをしてれば、自由時間は一日あたり6時間になることもある。
 6~8時間の自由時間の間に、3~4時間もゲームに没頭できる環境ってどんなだ?、 ゲームだけを4時間以上(自由時間の半分)させっぱなしなんて、養育者はなにをしてるのだ?
 食事2回、宿題、風呂トイレ、テレビもマンガも見たいだろう。ゲーム以外の2~4時間でこれだけのことをこなしているのか?
 こなせるかもしれないが、ゲームは一日一時間、と高橋名人も言っているじゃないか。
 何事も、やりすぎはよくない。
 といいますか、これは皮膚感覚に過ぎないのだけれども、そういう家庭って、子供が学校でこっぴどいイジメにあってようが、万引きのプロだろうが、こっそり堕胎してようが、じつは死んでようが、あまり関心なさそうじゃないですか。

 少なくとも、一日のゲームプレイ時間が3時間を越える中学生は、まずもってその生活環境に問題がありはしないかと、元・少年院法務教官は気がつかなかったのかね。

 ゲーム憎しの心境のあまり、このデータが示唆しているもっと重要な「事実」を見逃していいはずはない。
 NHKや子供を守りたい人は、一刻も早く、甘い仮想現実(ゲーム時間=暴力性)から目を覚まして欲しい。

 人間は、現実は、ゲームじゃない。データ通りには振る舞わない。
 簡単な調査でわかった気になっちゃイカン。
 あと、根本的なことを言えば、子供のことを想うのであれば、そもそもからして統計調査などに頼ってはイカンとも思われる。





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最終更新日  2005.12.19 03:21:25
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