346911 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

shinoco茸blog

shinoco茸blog

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

バックナンバー

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

キーワードサーチ

▼キーワード検索

ニューストピックス

楽天カード

2008.05.19
XML
カテゴリ:お出かけ
京都の南端、ほとんど奈良。けっこう山奥。
そんなところに一度見てみたかった浄瑠璃寺の吉祥天がいる。
秘仏なので、毎日見れるわけではない。
御開帳は5/20まで。今のうち、行かなきゃ!

奈良駅からバスに揺られて約30分。浄瑠璃寺が終着。
どんどん、畑が広がって、なんとも長閑なところに行き着く。
山間の、のんびりとした空気は森の香りがした。
無人販売で売られる野菜、手作りのお餅。
素朴な陶器の湯のみや植木鉢に置物、土鈴。
参道までがのんびりムード。

浄瑠璃寺は美しい吉祥天でも有名だが、九体阿弥陀でも有名。
お堂に靴を脱いで入る。縁側が足に涼しい。
入ってすぐ、四天王の持国天さんと増長天さん。金の残る装飾が美しく、憤怒の表情が勇ましい。
残りのお二人はそれぞれ博物館に出張中。
すぐに並んで九体、同じ形の阿弥陀がずらり。大きい。
表情は少しずつ違う。しかし、居並ぶその重量感が威風堂々としている。
中心の大きな阿弥陀の横に噂の吉祥天がいた。
繊細な装飾、赤い衣にはえる白い肌。凛とした佇まいは大人の女性。
みうらじゅんの恋仏を、ようやくこの目で見れた。吉祥天はもうすぐハワイでバカンスか・・・。
浄瑠璃寺池の対岸からの拝観が正式なスタイル。

参道でお餅、わらび餅を購入。どちらも手作りで間違いないだろう。
浄瑠璃寺から岩船寺までは徒歩30分程だと言う。
こんな行楽日和、せっかくだし急遽ハイキング決定!
ハイキングマップによると岩船寺までの道のりにはたくさんの石仏がいるらしい。
道は複数あり、整備された道から山道までお好きなコースを選択可能。
私と友は山道好き険しければ険しいほど、燃える。
コースにはハイキングを楽しむ人がちらほらと見受けられるが、そう多くはない。
のんびりと歩けばいい。途中、石仏もあるし、無人販売の野菜を眺めるのも悪くない。
どんどん人気の少ない、ここ通っていいんか?というような山道に入っていく。

綺麗なトンボを目で追いながら、ふと道の脇の木に立派な毛虫がいるのに気が付く。
「山の中でみると毛虫も怖くないよね~。」
「家の中にいたらパニックになるのにね。むしろ可愛いよね。」と会話を楽しみながら進む。
「あれ、また毛虫いるよ。案外動きが速いよ!」
「あ、本当だ。ん、こっちにも毛虫。」

「・・・あれ、ここ、毛虫多い・・・?」
気づいてしまった。
木の幹にくっついている毛虫。道路を這う毛虫、車に潰された毛虫の死骸。
・・・毛虫  毛虫  KE・MU・SI!!
いたる所に毛虫の気配。異常ではないか、この多さは。
下を見ることが出来なくなった。
険しい階段を上っていく間も、手すりを掴めない。

怖い。襲い来る毛虫の恐怖。誰だ、さっきのむしろ可愛いって言ったやつは!
ただでさえ、この石段は険しく、急だ。汗をかき、息が上がる。
そして冷や汗。油断は出来ない。頭上には大きな木々が張り出している。
いつ毛虫が降ってくるとも限らない。
現に友の膝の上に、気付かぬうちに張り付いていた。
途中、ハイキングを楽しむおじいちゃんご一行とすれ違う。
おじいちゃん達の息は軽く切れてはいるものの、実に爽やかに挨拶をする。
こちらは、息も絶え絶え。

そうこうしているうちに岩船寺にたどり着く。
岩船寺
立派なご本尊はこちらも阿弥陀如来。かなり大きい。
住職のよどみない説明によると平安時代の一木造だ。
そのほかにも、白象の笑顔が妖しい普賢菩薩や、4頭身の可愛らしい十二神将。
なんの予備知識なしに訪れたが、見ごたえ十分だった。
寺の上にある休憩所にて、草もちとわらび餅を食べる。浄瑠璃寺で買ったやつだ。
歩きつかれた身体には、甘いものが必要。
帰りは、険しい山道ではなく車の通る広い道で浄瑠璃寺まで戻った。

浄瑠璃寺からバスに乗り込んだ途端、土砂降りの雨。
そこから奈良市内に近づくにつれて雨はやんでいく。
奈良博物館、今日は平常展入場無料。
私はここの「海住山寺の四天王」が大好きなのだ。
鎌倉時代に作られた約40cmほどの立像は鮮やかな色彩が残り、装飾も細かい。
写実的で、動かないほうがおかしい!と思えるほど筋肉や脂肪、骨格が生々しい。
本末転倒な誉め言葉だが、あまりにハイセンスな彼らは
「海洋堂のフィギュア」という印象。仏像にしては洗練されている。
そしてなんとまぁ・・・男前(笑)

夕食はならまちにある「あふぁえろ」さんで。
こちらの料理は変わっていて、すべての食材が塩を使わない独自の糠床につけてあるという。
野菜はもちろん、卵も魚もスープ(!)もすべて発酵させたものらしい。
基本的に調味料は使わない。糠で発酵させた旨みを味わう。
コース、¥2000~。かなりのヘルシーメニュー。静か過ぎる店内の居心地が微妙。

山の中で毛虫に襲われたり、綺麗な仏像を見たり、池を眺めたり。
博物館に行ったり、鹿を撫でたり、商店街を散策して、和手ぬぐいを買ったり、着物を見たり、野良猫を見たり・・・。
いや~、なんと有意義な一日。


岩船寺の参道で、お土産に「たけのこの柴漬け」を買いました。
なかなか無いでしょ?
コリコリ、梅酢が効いててご飯が進む!進む!
たけのこの柴漬け

私の恋仏の海住山寺の四天王ご一行様は、この本にも載っています☆

仏像のひみつ(続)
大ヒットした仏像のひみつの第2弾!


長文、読んでくれてありがと~
人気ブログランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.05.19 23:42:01
コメント(3) | コメントを書く
[お出かけ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.