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与え続けること と 工夫すること

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2008.01.29
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短編がいくつか入ったこどもの文庫本。(あまんきみこ)


「この本を読んで」と息子にいわれて、読みきかせしていた。


このなかに「すずかけ通り3丁目」というお話がある。


戦争に関係したお話。


わたし、だめなんです。こういう話。


で、涙があふれてきて、声が詰まって、読み聞かせが・・・できなくなる。


以前、息子の3年の下の教科書にもあまんきみこさんの、


「ちいちゃんのかげおくり」というのがでていた。


戦争の話です。


やっぱりだめなんです。


「おかあさんの木」という文庫本を息子に読んでいたときも、


やっぱり涙があふれてくる。


今日も、なんとか読み終わったあとは、もう「え~んえ~ん」と大声で。


息子はタオルをもってきてくれて、「ママ、これよんでもらうんじゃなかったよ。」


「ママ、大丈夫だよ。」って言って慰めてくれるけれど、


自分の無力感についついどっぷりと入ってしまう。




亡父に東京の大空襲の話を聞いたことがある。


まったくのうてんきなわたしだったと、思う。


「思い出したくない」「あとからあとから、爆弾が降ってきて、こわくてこわくて」


「熱くて熱くてみんな川に飛び込むんだ」「でもそこも熱くて・・・」


そんなことを口走って、口をつぐむ亡父。


時々戦争の話があると、父の言葉を思い出す。


「戦火を潜り抜けてきた」とは命だけでなく、精神的にもしっかりしていないとやっていけ
なかったと思う。





担任が言っていた。「ちいちゃんのかげおくり」を読んでもこどもたちは戦争が悲惨と
ぴんとこないらしいと。


どうも「イメージ」ができないらしい。


ということはそこに「悲しみ」が「イメージ」できないということだ。





戦火を潜り抜けてこられた父と母がいて、私がいる。


もし戦死していたら、わたしはいない。


そう思うと、生き抜いてくれ、まだ健在な母が有難く思えて。


そう感じたら、父や母の短所など、たいしたことではないと思えた。


生きていること、それ自体が凄いこと。


存在自体が凄いことと。


そして、わたしには「息子」がいる。


私は息子に命をつないだ。


生きてほしい。生き抜いてほしい。





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Last updated  2008.01.29 18:32:48
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