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ショップハンター

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2013.03.14
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 先月の記事で、アクセスアップを目指すなら、ブログ記事の品質が重要という話をさせていただきました。



 
 当ブログの趣旨が情報系ということもあり、普段は私的な話題は前面に出てこないようにしているのですが、今回は例外的に私の過去の仕事について一言お話しします。
 今までいくつかの職に就きましたが、その中にテクニカルライターとプルーフリーダー(校正)という職種が含まれています。


 ブログで意外と見落としがちなのが、自分が書きたい文章のスタイルと、人に読まれる文章のスタイルは必ずしも一致しないということです。

 そこで、読んでもらえる文章の書き方について、当方の実務経験の一部をご紹介すれば、ブログ記事の書き方でお悩みの方に何らかのヒントを提供できるのではないかと思いました。


 前置きはこのくらいにして、早速お待ちかねのハンバーガーの話をしましょう。




 午後 7 時。
 家路を急いでいると、突然腹の虫が鳴り出しました。

 そんなときに、焼いた肉の香ばしい匂いが、風に乗ってあなたの嗅覚を刺激します。
 匂いの方向に目をやると、思ったとおりそこには有名ハンバーガーチェーンが。

 最近ハンバーガーを口にしていないあなたの頭の中はもうハンバーガーで一杯。
 迷わず自動ドアの前に立ちます。


「いらっしゃいませ~。」


 ここまでがブログで言う、読者が記事のタイトルを探し当てるまでの過程となります。




1. 陳腐な語句を避け、極力インパクトのあるタイトルを考える


 訪問者の多くは、検索エンジンや公開ブックマークの中からブログ記事を探します(とあるキーワードに対する空腹状態)。
 店頭(タイトル)でイイ匂い(焼いた肉の匂い)が漂わない記事は、まずスルーされると思ったほうが良いでしょう。

 例を挙げてみます。
 あなたはどちらのタイトルの記事を読んでみたくなりますか?

 a) 今日は友達と鍋パーティをしました

 b) 大人しいと思っていた友人がスパルタ鍋奉行と化した恐怖の一夜





2. 肉は必ず見えるように置く。

 ハンバーガーは、ご存知のように焼いた肉(パテ)をバンズという柔らかいパンで挟んだものですが、野菜、ピクルス、ケチャップ、マスタード、その他香辛料などを組み合わせることで独自の味わいを作り上げます。

ハンバーガー
office.microsoft.com

 英語の言い回しで、Where's the beef? (肉はどこだ)というのがあります。
 この beef は、ハンバーガーの主要部分であるパテを指します。

 このフレーズは、 Wendy's というハンバーガーチェーンのコマーシャルで採用されたものですが、ハンバーガーと言うからには、メインの肉がなければ話にならないということです。
 これが転じて、会話の中で要点を聞き出すときや、ニュースでも核心に触れたりするときにこのフレーズが使われることがあります。


 ブログ記事も同じことが言えます。
 良い匂いにつられてハンバーガーを注文してみたら、巨大なパンの間に紙のように薄くて小さなパテが置いてあるだけだったり、或いはパテの存在すらなかったりしたら、こう叫びたくなりませんか?


「肉はどこだよ!!」


 タイトルを裏切らないように主要部分を目立つように書くことは、訪問者の期待に応えるために重要な意味を持ちます。
 エロいタイトルや過激なタイトルで読者を釣る方法もありますが、記事の内容がタイトルにそぐわなければ、読者は騙されたと思ってしまいますから、初心者は避けた方が無難でしょう。


 慣れてくれば、「一気にごっくんプリーズ」というようなタイトルを付けて、記事の中で胃カメラの上手な飲み方について熱く語り、読者に後で許してもらえるようになることも確かですが。




3.パンとピクルス、ソースはさりげなく効果的に

 ハンバーガーを期待して店に入ったのに、出てきたのがたったの肉一枚だったらどうでしょうか?
 普通なら、パン出せ、ピクルス付けろ、レタスはどこだ、ケチャップとマスタードかけろと言いたくなってくるでしょう。


 主要部分に何の味付けもされていない記事は、まず読まれないと思った方が良いでしょう。
 また、いくらブログで書きたいことが決まっても、その伝え方が効果的でなければ訪問者はすぐに出て行ってしまいます。


 多くの場合、訪問者は忙しい日々を送っているのです。
 たとえば、片道の通勤時間が 1時間半、一日 8 時間の労働条件で働く社員によくありがちな一日の行動パターンを円グラフにすると、以下のようになります。


よくありがちな一日の行動パターン (クリックで拡大)


 グラフ中、灰色のボックスは、趣味目的のネット活動ができない時間帯を示します。
 灰色のボックスでおわかりのように、一日のうち 17 時間はコンピュータやモバイルに触れていない人が多いと考えても不自然ではないでしょう。

 (3)出勤、(7)帰宅時間で示した 3 時間は薄いピンク色のボックスで示していますが、移動時間を読書に充てていたり、睡眠によって体力を温存していたりして、必ずしもネット活動をしていない可能性があることを指します。

 日中で趣味のネット活動ができそうなのは、(5)昼食の 1 時間くらいのものですが、この時間に食事をしたり、同僚と会話をしたり、目を休めたりしているうちに時間はどんどん過ぎていってしまいます。

 残りの(9)自由時間A、(11)自由時間B が自分の好きに使えそうな時間帯と言えますが、このたった 3 時間でさえも、資格勉強、子供の面倒、家事の残りといった活動によって削られてしまう可能性が高いのです。


 ですから、一人の訪問者が最初から最後までじっくりブログ記事を読むような暇などないと思ったほうが良いのです。
 ネットでの情報収集の場合は特に、スキミングと呼ばれる飛ばし読みが基本になります。


 以下、記事を書くうえで気をつけると良さそうな点をいくつか示します。


 1) 小学校 6 年生の子供でもスラスラ読めるような文章にする。抽象的な表現をそぎ落とし、できるだけ文章を短くする。

 頭を捻らなければ理解できないような表現は極力避けます。
 ベストは、頭を使わずに流し読みできるレベルです。

 対策としては、漢字の分量を減らす、まどろっころしい表現を使わない、上から下まで読んで一回ですべてを把握できるように工夫することです。


 例を挙げてみます。
 あなたは、どちらの表現が読みやすいと思いますか?

 a) この商品を導入すると、あなたの睡眠サイクルに劇的な変化が齎され、起床時の体内時計のズレを解消することが可能となります。

 b) これを使えば、あなたの眠りに驚きの変化が!本来の睡眠リズムをらくらく取り戻せます。


 あとは一文ごとに改行を入れると、モニターを眺めるときの目へのストレスが軽減されるため、文章が見やすくなります。
 段落が変わるときは二、三行空けるようにすると、読者が急いでいるときでも文章が頭に入ってきやすくなります。


 2) 一番伝えたい部分はなるべく早いうちに書く。

 忙しい人にも記事を読んでもらいたいのであれば、重要なことは最初の方で書いてしまうのが良いでしょう。
 たとえ読者が主要部分を読んだ直後にページを離れてしまったとしても、記事の内容だけは読者に伝わります。


 3) 邪魔な話題を挟まない。

 ハンバーガーショップに入ったのに、かけそばと寿司も同じメニューに並んでいたら、ハンバーガーというメインの目的が薄れてしまいます。
 また、そのチェーンの本来の売りであるはずのハンバーガーの品質も怪しいものになってしまいます。
 ごくたまに、うどん屋なのにカレーの方が売れる店があったりしますが、それはうどん屋という看板目的を失っているとも言えるのです。

 ブログ記事にも似たようなことが言えます。
 一つの記事の中に三つも四つも独立した話題が盛り込まれていると、読者は混乱します。
 ですから、一記事で語るメインの内容は原則として一つにするのが理想的なのです。


 ブログの内容が堅くなりがちなため、ちょっと小話で和んでもらいたいということであれば、記事の最後の方に線でも引いて、編集後記みたいな形でさりげなく追加する程度が望ましいでしょう。





 以上、今まで 5 秒も読んでもらえなかったブログ記事が、少なくとも 1 分くらいは読んでもらえるようになるコツをお伝えしましたが、少しでも参考になれば幸いです。


 ここまでしつこくハンバーガーの話をしてまいりましたが、当方は肉類を食べません。
 フライドポテトは大好きなんですけどね。


参考リンク:




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最終更新日  2013.04.15 20:53:59
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