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札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

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2016年05月25日
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カテゴリ:日々のだいじ
まくらのカバーを外したときに黒い小さなかけらが数粒こぼれました。
「なに?」
びっくりしてよく見たら、それはそば殻でした。

IMG_0091 (500x375).jpg
あわててまくらをくるんでいた布をはがしてみると、昔たしかに目にしたことがある生地が現れたのです。
あぁ、わたしのまくらはこういう生地だった・・・。

いつこのまくらを使い始めたのかまったく記憶にないのですが、気付いたときにはもう使っていたということと、大好きな祖母の手作りだったということ。
そして40年以上前からほぼ毎日使っているということ。

IMG_0092 (500x375).jpg
この生地の中に、更にそば殻を入れている布袋があり、その袋の一部にちいさな穴が開いていました。
最初の生地には見覚えがありましたが、その中の生地を目にしたのははじめてです。
古い布地のプリントは子供向けの飛行機のキャラクターでした。

どちらの布地も手縫いで袋状になっています。
ひとつひとつの糸目は、間違えなく祖母がわたしのために縫ったもの。

さらさらとちいさな穴にそば殻をもどします。
さらさら、さらさら

祖母も同じように、さらさら、さらさらと縫い終わった布袋にそば殻を入れたのでしょう。

「おばあちゃんね、手が大きくてね、男みたいに大きくてね、とってもいやだったの」
そう言ってわたしのちいさな手を包んでくれた祖母の手は、確かに母の手より一回り以上大きな手でした。

「しーちゃんの手は、おばあちゃんに似ないでちいさくてめんこいね」とさすってくれましたね。

IMG_0088 (500x375).jpg

さらさら、さらさら
そば殻をすべてまくらにもどし、今度はわたしが穴を閉じました。
おばあちゃん、おやすみ。
愛してくれてありがとう。

|逍遙館俱楽部代表|

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Last updated  2016年05月28日 00時38分28秒
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