☆思いでの浴衣☆
母が大好きだった薔薇ロイヤルハイネス永らくご無沙汰していますが皆様お変わりありませんか?僕はいつもと変わりなく元気だワンドッグサロンへお預けの時にはとても寂しくて嫌だったワンでもママさんはおばあちゃまの事で忙しいから仕方無い事だけど・・・毎朝マロ君とは一緒にお散歩をしているよ!相変わらずマロ君はワカランチンでまずはだっこちゃんだけどネ~ママさんはお母様が亡くなりとても寂しくて昼間はポ~ッとしている様だけど、僕とのお散歩をして居る時にはお散歩のことだけしか考えないので楽しい時間だと言って居るのだワン。それに一緒に居るととても楽しいマロママさんだから、毎日色々なお喋りをしながら歩くと気分がスッキリする様だワンマロ君は僕との待ち合わせ場所までは何とかヒョコヒョコと歩いて来るけれど、ここでストライキを起こして抱っこのお強請りは以前と全く変わり無しだワンこの所残暑続きで毎晩熱帯夜、早朝でもちっとも涼しくは無いので重たいマロ君を抱っこして林の入り口まで歩くマロママさんがお気の毒だと思うのだワンママさんはご用があり東京のおばあちゃまのお家迄行くことがあるけれど、僕はお留守番だよ~でもシャンプーやトリミングにはちゃんとしているのだワン昨日はトリミングの日だったから僕はフワフワのハンサムになったよ気に入らない事に今度おばあちゃまの偲ぶ会をする時にも僕はお預けをされちゃうらしいのだワン!僕のトリミングのために送迎をしてくれたトリマーさんと相談をしていたよ昨日の夕方少し遅い時間になってからお散歩に行ったらとても久し振りにシェルティーのマリンちゃんと会ったのだワン一頃はとてもやんちゃなお転婆娘だっけれど、暫く会わなかったらすっかり美しいレディーになっていたのだワン僕は美人さんが大好きだから一緒に居られると幸せな気分になるのだワン母が亡くなる迄の間、通っていた病院へは行かなくなり何となく気が抜けて仕舞った。高速道路ばかりを乗り継ぎ1時間半、しかし帰りはいつも渋滞に巻き込まれ2時間以上掛かることがあり、行くだけでもとても疲れたのである。思い返してみると本当に良い所に母を入れて頂けた事に感謝している。昨年暮れから二度にわたり入院していた病院は近代的な設備の整った病院だった。しかしその後4月から入れて頂いた病院と付設されて居る老人施設は決して大きな近代的な病院ではないけれど、温かみのある看護には申し分ないと思うのである。お見舞いにいらした方々が皆さん私もここへ入りたいとと仰っていたのだから・・・若い元気な人間が病気になった場合には最新式医療を行う近代的な病院が良いかも知れないけれど、高齢者が入院するには温かな人の手で優しく介護や看護をして頂ける所が良いと思う。たまたま副院長さんを存じ上げていたので特別に入れて頂けたのだけど、この病院へ入れたことが母の命を長くして呉れたのだと確信している。7月15日に老人施設から一階下の病棟へ移ってからほぼ二月の間、至れり尽くせりの看病を受ける事が出来たので看取った私達も安心してお任せが出来た。亡くなる前の意識のない母にも看護師さんは優しく声を掛けて「ちょっと痰を取らせて下さいネ~嫌なことをしてご免なさい」などと言って呉れるのである。低体温になった母に電気毛布を掛けたりずらせたり、少しでも呼吸がし易いようにと枕の高さや位置を変えたりと。傍で見て居る私達には何もできないけれど、これだけのことをして頂ければ十分だと思ったのである。母が亡くなった時に着て貰った浴衣は私が縫った浴衣である。不器用で洋裁も和裁も全く出来ないのだが、結婚する前に本当に付け焼き刃で洋裁と和裁らしきものを一時だけ習わされたのである。今の若い女性なら出来なくても仕事が出来るキャリアウーマンであれば十分だと言われるだろう。しかし私が結婚した頃(約50年前)にはいわゆる花嫁修業が必要だったのであるが、男子ばかりの大学に行き何もできない私を母はとても心配したのである。後にも先にも和裁等という物をしたのはこの時だけである。姑や小姑の手前せめて一枚位自分で浴衣を縫って置かないと言う事で無理矢理縫わされた浴衣!この浴衣を着ることは無くそのまま箪笥の底に眠っていたのである。この浴衣を母が旅立ちの時に袖を通して貰い本当に良かったと思って居る。何故か母の為にあの時に縫っておいたのではと思って仕舞うけれど・・・真っ白な薔薇ホワイトクリスマス