テーマ:映画レビュー(890)
カテゴリ:成瀬巳喜男の映画
ラストは、アッバス・キアロスタミのように、 いえ、もっとそれ以上に「そして人生は続く」 というイメージが強い。余韻がある終わり方。 終わり方が素敵だ。 そういえば、モレッティの「親愛なる日記」や「息子の部屋」も 映画が終わっても、これからまだ、いろいろと続くのですよ というラスト。 「乱れる」では、高峰秀子のあの表情で 終わるのが、一生忘れられないシーンとなった。 人生の断面をばっさりと切り取ったような 終わり方で、あのような壮絶な経験など 誰もがあるわけではないはずなのに、過去のいつだったか、 確かに覚えがあった、という錯覚を誘うような場面である。 監督の偉大さ、高峰秀子の凄さを思い知らされる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.22 23:09:53
コメント(0) | コメントを書く
[成瀬巳喜男の映画] カテゴリの最新記事
|
|