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第42話「響く、歌声」
脚本:森田繁  絵コンテ:宮地昌幸 演出:誉田晶子 作画監督:大久保徹、永島明子

<あらすじ>
空軍基地で開かれるディーヴァのショーに潜入したカイは、アンシェルの導きでディーヴァの前に連れ出され、ディーヴァ側のシュヴァリエになることを誘惑される。
拒否するカイに牙をむくディーヴァ。
その前に小夜とハジが現れるが、アンシェルとネイサンの攻撃で動きが封じられる。
その頃、基地内でジュリアの姿を見かけたデヴィッドはその後を追うが・・・・・・。(公式サイトより)

<感想・レビュー>
ディーヴァのショーが行われる空軍基地へ潜入したものの、小夜の体調が戻らないために、ディーヴァに簡単に手出しはできない。そのことに苛立ち、リクの姿を奪ったディーヴァへの怒りをあらわにするカイ。
岡村と真央もまた、マスコミ関係者として基地に潜入。小夜の眠りが近いことを知ってしまった以上、自分だけが何もしないなんてできないと、真央は自分たちの敵の姿を間近で見ることにしたのだった。

その小夜は、やはり眠りが近いせいなのか、気を失ってしまう。彼女を介抱するハジ。ハジは小夜をベンチで休ませ、時が来るまで待つようにと小夜に言う。
一方、デヴィッドは海軍の軍服姿で潜入。(こういうのはすっかり定番になっちゃったなあ…。)
と、そこでジュリアと、銃を片手に持ったコリンズの姿を見かけ、後を追う。

ジュリアはディーヴァの診察を行っていた。人間でいえば、妊娠8週目を経過しているという。
子供の誕生を心待ちにするディーヴァ。
そんな少年の姿で妊娠中だなんて、、、すんごい不気味に思えてくる。

ディーヴァがショーに向かうため、その場を去ったのち、ジュリアがたばこをふかした途端に現れたのは、コリンズだった。コリンズは、ジュリアの、ディーヴァの研究についてどんな計画を立てているのか詳しく聞きたいと言う。ジュリアはただ翼手の全てが知る以上のことは望んでいないと言うも、コリンズは、その世紀の発見、翼手の存在を公表すべきだと主張する。ただ一人が得た真実は妄言に過ぎないと。
歴史に名を、真実を残すことこそが科学者の証であるというコリンズ。翼手は危険だというジュリア。二人の関係に亀裂が生じた。
(コリンズ、完璧に悪役だ…。声不気味だよ、おい…。)

基地ではキャンディーバーがたくさん配られ、入場者はみなディーヴァのショーの開演を待つ。
そのころ、ヴァンはコープスコーズを連れ、密かにある準備を進めていた…。
そして、カイのもとにアンシェルが現れ、カイはディーヴァのところへ連れて行かれる・・・。


ディーヴァと対面するカイ。カイの表情は険しい。リクを殺したディーヴァの前ではムリもない。
そんな彼に、ディーヴァは語る。「僕の中に、リクは生きている」と。
すると、ディーヴァはカイの手を、自分のお腹に持っていく。「僕とリクとの、赤ちゃんだよ…。」
その事実に驚愕するカイ。彼の脳裏に、あのときの出来事が過ぎる…。

と、いきなりネイサンが部屋に入ってくる。開演の時間が迫り、呼びに来たのだった。

ディーヴァもう、父ちゃんったら。いつもノックしてって言ってるでしょ。」


最終チェックで、ディーヴァの姿を褒め称えるネイサン。
するとディーヴァは言う。「きょうは、カイのために歌うね・・・。」

そして、ついにディーヴァのショーが始まる。
と、時を同じくして、ヴァンと、コープスコーズを乗せたヘリが、基地に向かっていた。

ディーヴァの歌を耳にしながら、コリンズは語る。

コリンズ「聞こえるかね?ジュリアくん。私の”第5塩基”が歌っている。彼らは私ではなく、君を選んだ。もう私は用なしなんだそうだ。」

そう言って彼は銃を取り、ジュリアに向ける。アンシェルたちから見捨てられ、助手のジュリアが選ばれたことに、強い嫉妬と挫折を味わったコリンズ。その歪んだ心が彼をそうさせたのか。「君ははじめから、私の飼い犬に過ぎなかったのだよ。」

そして、ショーは終わり、ディーヴァがカイのもとにやってくる。
ディーヴァは、「特別な日」に、自分の横にいてほしい。自分のシュヴァリエになってほしいとカイを誘う。シュヴァリエになれば、小夜と子供が作れると。(こんな時間に言っていいセリフか…、しんちゃん。

だが、カイは強く拒否。そして銃口をディーヴァに向ける。と、ディーヴァは銃口を持ち、カイにささやく。「いいんだよ、撃っても。僕が憎いならね。」そして、その銃口を自分の胸元に寄せ、そのまま引き金を引いて、自分の血を飲めと言う。そうすれば、自分と一緒にいられる…

ディーヴァ「ね、カイ兄ちゃん。」

リクの声で語りかけるディーヴァ。そして次の瞬間、銃声が・・・。

と、その銃声のもとはコリンズのものだった。
そのコリンズは右腕をメスで刺され、そして撃たれたのは、デヴィッドだった。
ジュリアをかばって撃たれたのだった。あまりの出来事に逃げ出すコリンズ。

デヴィッド「君が・・・無事でよかった…。」

止血をしようとするジュリアを、デヴィッドは手をつかみ、「みんなお前を待っている…」そういうと、デヴィッドは床に倒れこんだ。その顔は、どこか安心しきったような顔だった…。


カイは・・・ディーヴァを撃たなかった。自分は言いなりにならないと。リクは、そのままのカイでいることを望んだはずだと。それを聞いたディーヴァは、カイの血を吸おうとするが、そこに現れたのは小夜だった。

小夜はディーヴァに襲いかかるも、アンシェルにあっさりと止められてしまう。そしてハジは、ネイサンに攻撃をしかけるも、その俊敏な動きでハジの動きを止める。
殺してしまおうとするディーヴァに、カイは銃を撃つも、その弾はアンシェルが止めてしまう。


と、そのとき、入場者の悲鳴が。入場者の幾人かが、翼手と化してしまった。
そして空中のヘリから現れたコープスコーズが、翼手を切り倒す。
その模様をカメラに収めるヴァンの助手。これは、コープスコーズのデモンストレーションのためのものだった。

それを愉快に眺めるディーヴァ。
そしてディーヴァの希望通り、アンシェルは小夜を殺めようとする。

と、そこに現れたのはソロモンだった。
ソロモンは、小夜と二人で生きたい。それが自分の望みだと言い、小夜を連れてどこかへ行ってしまった。

ディーヴァは、ソロモンを追おうとはせず、「みんな、小夜姉さま、小夜姉さまって、ほんとガッカリだよ」と寂しくつぶやいた。
ネイサンは、ハジに飛ばされてしまってマヌケな格好に。

ネイサン「ん~、素敵。本気なのね。」
しんのすけディーヴァ「帰るよ、とうちゃんネイサン。」

(なんか、きょうのディーヴァとネイサンの絡み。なんか、あの親子の絡みに、微妙に似てるような気がする。(笑)

そしてハジは、小夜を連れたソロモンを追う。自分には小夜しかいないと言って…。


ディーヴァの妊娠を知ってしまったカイ。その事実を知ってしまったカイは、いったいどう戦うというのか。ディーヴァが言っていた「特別な日」とはいったい何なのか。
ちょっと忘れ去れていたデヴィッドとジュリアの恋愛(?)模様。デヴィッドはこのまま死んじゃうの~。どうなるんだか。
そしてヴァンが行っていたデモンストレーション。なんちゅうエグいことしてくれる。彼らの目的ははたして・・・・。
う~ん、もうすぐ最終回だってのに、こんだけ気になる材料が山ほどあるよ。本当にこれ、うまくまとまるの。頼むよ、プロダクションI.G.!!

で、次回は・・・こんなの放送しちゃっていいのかどうか…。
そんな内容になりそうな予感。いくら「土6」だからって、そこまでやるか…。
ホント、さすが毎日放送だ。


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最終更新日  2006年07月30日 14時19分28秒
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