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テーマ:本のある暮らし(3217)
カテゴリ:本の話
様子見でアクセスしてみたら自分で500のキリ番を踏んでしまった…。
なんとなくもったいないような気がした。 さて。 これまでにこのブログで、本の感想を2本書いた。どちらも今年に入ってからネットで知った本である。 ただ、その本の面白さを十分に伝えきれたか、というとやはり自信がない。ネタバレを気にしすぎているのかもしれないが、未読の方の楽しみを奪いたくないとも思ってしまう。 かといって自分はどうかといえば、他の方が書かれた感想を読んで面白い本を探すということを当たり前のようにやっているわけである。その時にはネタバレの有無についてはあまり気にしていない。 我ながら矛盾してるよなぁ。「ネタバレを気にしている」と言っているけど、実際にはうまく伝えきれないことの言い訳に過ぎないのかも。 自分の好きな作家である北村薫は、エッセイ「謎物語 あるいは物語の謎」の中でこのように書いている。 「小説においては、読者が演出家であり役者である。いい台本を貰っても、いい舞台が作れるとは限らない。それではつまらない。口惜しいから、読者も成長するのである。その読者の内のプロこそが評論家ということになるだろう。評論家には、プロであるなら記憶に残るような面白い演出を見せてほしいと思ってしまう。 たとえば、太宰の『トカトントン』を読んで、何も見えない人に向かい、《トカトントンはハラホロヒレである》といってしまうのが評論家ではないか。そのおかげで何かが見え、《ああ、そうか》という人が出て来る。すると、別の評論家が《いや、あれは断じてハラホロヒレではない。ガチョーンである》と演出するのである。」 自分はプロの評論家ではない。けれど、(少ないとはいえ)他人様に見られることが前提である以上、多少なりとも意識して書きたいと思っている。 ただ、ある本だけを読んでその本の感想を書くというのはかなり難しい。これまで読んできた本や聞いてきた話等との組み合わせということがどうしても必要になってくるように思える。 100のことを語るためには、100だけ知っていればいいというわけではない。 …現実には100どころか20すら知らないのに、さも1,000を知っているような顔をしていろいろ話すというイカサマまがいのことをやっている自分がいるわけですが(涙) 「無論、トカトントンはトカトントン。ハラホロヒレでも、ガチョーンでもありませんがね。」 それはそのとおりでございますが…(笑) なにはともあれ、「夕凪の街 桜の国」の感想を何とか書き上げたいですな、桜が散るころまでには。 …北海道ならゴールデンウィークごろまで大丈夫か(笑) でも、沖縄ではとっくに終わってるし(涙) 北村薫の話を書いたので、先日もらったサインの画像をアップしてみます。なんとか容量を所定の範囲内に収めることができました。 「ミステリ十二か月」にしていただいた、北村先生と大野先生のサインです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.28 23:57:23
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