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テーマ:本のある暮らし(3189)
カテゴリ:本の話
アマゾンの話を書くのはどうかとも思うけど、あえて書いてしまいます(笑)
アマゾンのサイトを見ていて、こんなゲームを考えてしまった。正確には「考え付いた」というのではなく、アマゾンユーザーなら多分誰もがやっていることを1対1の対戦ゲームにしてみただけのことなんだけど。もしかしたら既に考えたことがある人がいるかもなぁ。 とりあえずルールを書いてみる。 (1) それぞれのプレーヤーが自分がこれまでに読んだことのある本を1つずつ選ぶ(もちろん、本に限らずCDやDVDでもプレイ可能である。)。 (2) それぞれがアマゾンのその品物のページにアクセスし、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に出ている品物をたどって、相手が指定した本に「短い手数」で到達した方の勝ち。 但し、「関連商品を見る」は使わないこと。 どうだろうか。本(CD・DVD)に関する知識と、関係する商品を推理する力と、多少の運が要求されるゲームになるのではないだろうか。 まず、どんな本(CD・DVD)を選ぶかにも戦略が求められる。 マニアックな分野の本を選んだら、確かに相手はたどり着けないかもしれないが、自分もその分野から抜け出すことが難しくなるし、マンガやシリーズ物を選んだりしたら、同じシリーズの別の巻しか表示されずに無限ループにはまり込むこともあり得るだろう。 頭で考えてみただけではゲームとして成立するかは分からない。まず自分で実際にやってみた(なお、このシミュレーションは2月24日午前1:00時点の状態で実施したものである。)。 <例> プレーヤーA:「瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか(古田靖著・河出書房新社)」 プレーヤーB:「ひとがた流し(北村薫著・朝日新聞社)」 たまたま本棚で目に付いた本をランダムに選んだ。 上記例のプレーヤーAになったつもりでプレイしてみる。 「瀬川晶司は~」の「この商品を~」に出てきたのは以下の5冊。 A 泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ 瀬川 晶司 B 棋士 瀬川晶司―61年ぶりのプロ棋士編入試験に合格した男 日本将棋連盟書籍 C 将棋界の事件簿―現役プロ棋士の実話レポート 田丸 昇 D 先崎学の実況! 盤外戦 先崎 学 E 大山康晴の晩節 河口 俊彦 あまり将棋の内容の濃い方に向かうと先が辛くなるので、自叙伝であるAを選択。するとこの5冊につながる。 A 瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか 古田 靖 B 先崎学の実況! 盤外戦 先崎 学 C 夢をかなえる勝負力! 瀬川 晶司 D 棋士 瀬川晶司―61年ぶりのプロ棋士編入試験に合格した男 日本将棋連盟書籍 E 聖(さとし)の青春 大崎 善生 Aは元に戻ることになるし、BとDは前の段階で外したので除外。CとEからの選択になる。 行き先が新書・ビジネス書方面ならC(「○○力」というタイトルは新書に多い、ような気がする。)、小説方面ならE(大崎善生は小説も書いている。)だと推理してEの「聖(さとし)の青春」を選ぶ。出てきたのは下記の5冊。 A 将棋の子 大崎 善生 B パイロットフィッシュ 大崎 善生 C アジアンタムブルー 大崎 善生 D 先崎学の浮いたり沈んだり 先崎 学 E 九月の四分の一 大崎 善生 同じ著者の本が4冊。早くも苦しくなってきた。 Dが唯一著者が違うが、先崎学はプロ棋士。将棋方向に向かって抜け出せなくなる可能性が大きい。Aについても同じことが考えられる。 となると、B,C,Eから選ぶのだがどれも読んだことがないので、ここは勘で行くしかない(笑) …のだが、実はここで出てくる商品のほとんどが大崎善生の作品という「同一著者無限ループ」にはまり込んでしまったので、先回りして抜け道を探してしまった。 ここではE「九月の四分の一」を選ぶのが正着。すると同じ大崎善生の「孤独か、それに等しいもの」につながり、そこから恩田陸の「夜のピクニック」に行ける。ここでの選択肢はこの5冊。 A 手紙 東野 圭吾 B アフターダーク 村上 春樹 C 地下鉄(メトロ)に乗って 浅田 次郎 D 重力ピエロ 伊坂 幸太郎 E ロミオとロミオは永遠に〈上〉 恩田 陸 さて、これで手が広がった、と思ったのもつかの間。 行った先のほとんどでまたしても「同一著者無限ループ」に陥ることになるのである。 Bのアフターダークを選べば村上春樹が翻訳した「グレート・ギャッツビー」につながるのだが、その先で無限ループを避けようとすると、ドストエフスキーやサリンジャー、さらには太宰というあらぬ方向に行ってしまい、やはり無限ループに。 ちなみに、プレーヤーBの立場でプレイしてみたら、 「ひとがた流し→名もなき毒(宮部みゆき)→赤い指(東野圭吾)→手紙(東野圭吾)→夜のピクニック」 の手順で「夜のピクニック」にはたどり着けたのだが、そこから「孤独か、それに等しいもの」に行くことができない。 「X→Y」が可能だからと言って、「Y→X」も同様に可能であるとは限らないのだ。 でも、他のルートを探すのはもう面倒になってしまった(爆) …これ、決着つかない場合の方が絶対多いな(苦笑) 「1人でやる分には面白いけど、ゲームとしては成立しない」というのが結論。暇な方は試しにやってみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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遅ればせながら、意外なかたちで自分の名前を発見して大笑いしちゃいました。これおもしろそうですね。意外なループを発見するのも楽しそうです。ぼくもひまなときにやってみよっと。
(2007.03.16 08:52:40)
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