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マーケティングの世界で使われている言い方で「ニーズ」と「シーズ」という言葉があるそうです。
「ニーズ」は市場で(潜在的なものも含めて)欲しがられているもの。 これは普段、いろんなところで見聞きしている言葉だと思います。 では「シーズ」は? これは種まき(seed)から由来している言葉で、戦略的に市場に対してその需要を増やしていくもの(あるいは方法)を指します。 マクドナルドが、子どもを狙って、おもちゃをつけた「ハッピーセット」をバリューな価格で売り出し、小さい頃からその味を「舌」に記憶させる。そうすることで、まるで「お袋の味」のひとつのように、その子どもが成人になっても、懐かしがってその味を求める(リピーターになる)というようなことが「シーズ」戦略の代表例といえます。 世の中には、お金持ちやエスタブリッシュが集う小規模なパーティやセミナーが定期的に開かれています。ここでは「シーズ」戦略がとみに用いられています。 そういった場で先人たちが積んだノウハウや、斬新な新商品などを提供することで、そのグループに集った人々は感心し、共感することで、また他の人に広める、あるいは一所懸命実践しようとします。 そのパーティがある程度の地位ある人のコミュニティで構成されたものであれば、シーズ戦略はなお有効に機能します。 なぜなら、地位ある人、あるいはその素養を持った人々は「与えられたものに対して、お返しをしなければならない」ということを(矛盾するようですが)無意識に自覚しているからです。だから、情報や商品をくれた人に、あとで自分ができる範囲で感謝をし、それを形としてさしあげようとする。地位ある人たちだから、その内容は半端ないものになるのです。 これは一見すると「give and take」と同じように見えますが、実は異なります。 うまくいえないのですが、彼らはお互いに見返りを判るように求めない。そして必ずしも「give and take」を欲してはいないようなのです。かたちとして最終的に「give and take」となるのだけれども、その精神や気持ちのありようが全く違うの。 ただ感謝して、自分のできる限りでお返しする。その精神はシンプルで嫌味の無いことが多いのです。 地位ある人、お金のある人たちはこうして「相手に植え付ける。そして収獲する」ことを無意識に実践しているケースが多いな、と最近雅は感じることしきりです。 「お金持ちと付き合うとお金持ちになる」ということを耳にしますが、多分それは以上のような理由からなのではないかと思うのです。 <お酒メモ> ブリティッシュパブにて。友人がアメリカへ帰るので送別会。 やっぱり別れはつらいですね。 生ビール(ギネスではない)を2パイント。 そのあと、カラオケへ行って踊り狂いました(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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