カテゴリ:読書録
酒を呑みながら何時間かかけてビジネス書を1冊読んだ。読みやすいものだと200ページちょっとの本で1時間半、歯ごたえがある中身だと2時間くらいあれば、という感じである。途中付箋とかメモとかとりつつ、つまみを取り替え、その皿を洗い、酒をつぎ足し…なんてことをやっている。
これは紙の本ならではの良さだと思う。電子書籍に付箋を貼るのはデータ的にはできるが、立体で可視化できない。また目は画面からのUVで痛むし、外部からのメールや連絡などが入ってくれば集中力が途切れる。 付箋に本のツッコミを書いて貼ったりするが、これも紙だからこそできる。 さて、昨日は『ザ・ビジョン』(ケン・ブランチャード/ダイヤモンド社)という本を読んだ。とあるクライアントとの話題に上り、久しぶりに本を買って読んだ。小説風で面白かったのだが、いいなと思ったのは、ビジネスハウツー本でありながら、物語性があり、かつ仕事以外に応用できるなということだった。自分の身の回りの卑近なことに置き換えて、あれやこれやと考える。これは脳を刺激してくれる。酒と相まって、脳がいろいろ動くので脳内分泌がさかんになる。あぁ、これは良質のドラッグだ(笑) その本のP138に「価値観」について説明している部分があって、こんなことが書いてあった。 「(略)人間はいろいろなものにこだわりを持っているからね。でも、そのなかで一番大切なものは何?リスクを冒してでも手に入れたいと思うものは?それこそが君の核となる価値観だ。それをおさえれば人生におけるさまざまな選択を、意識的に行っていける」 すぐに大きめの付箋に思ったことを書いた。 「無防備でいられる場所や人。いま死んでもあきらめのつく居場所」 リスクを冒してでも手に入れたいものが「死に場所」だなんて矛盾しているのかもしれないが、死を思うからこそ今がある=メメント・モリが自分の根幹なんだなと思った。満足できる「死に場所探し」をして私は生きている。 そして「無防備」という言葉が出てきた理由を考えるために、人生を回顧してみたのだが、無防備でいられることがこれまであんまりなかったが故なのかな、と。私はこれを欲しがっているんだなと思った。客観的に見れば、自分はかわいそうな奴だなぁとも思ったが、長い間そうして生きてきて、麻痺してよくわからなくなってしまった。 無意識から、自分の求めているものが出てきて、それを言語化したものをみて、少し悲しくなった。 <お酒メモ> 10月5日水曜日 蒼空 雄町 生 500ml お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年10月06日 19時13分20秒
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