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カテゴリ:読書、映画
バリュー投資の強化書~良いビジネスを安く買い、高く売るための分析手法/角山 智 (著)
さっき読み終えた。 定量分析、定性分析について記述した1章~4章も秀逸ながら、この本の真骨頂は5章以降にあるのではないかと感じた。 信用膨張、収縮のメカニズム、砂上の楼閣理論などは、たとえコテコテのバリュー投資家であっても知っておいて損はないはずだ。 頭の片隅にでも置いておけば、2006年のような下げ相場初期に早々にフルポジにしてしまって身動きがとれなくなるようなこともないと思う。 DCF法に関する記述が無かったことが意外に感じた。 正確な計測は難しく、実際の投資判断には使い辛いものの、株価とは別に価値というものは確かに存在すると論理的に理解できるという点で、DCF法の基本的な考え方は勉強しておいた方が良いと思う。(M&Aの実務家が読むような難しい本は必要なく、入門書で良い) 全般的な感想としては、英訳して海外に紹介しても恥ずかしくない良書だと感じた。(その場合、決算短信やBSの事例のところの扱いは難しいですが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.25 20:54:10
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