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フライブルク日記

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2017/12/24
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いやいや、自分のブログがあるのも忘れてしまったほど、長く書かなかった。
ことさら書くようなことも起こらなかった。

何を血迷ったか、とつぜん、日本から無水鍋(広島アルミの元祖無水鍋)の最新版を取り寄せた。
取り寄せは簡単かと思ったら、そうでもなかった。
まず、高額の送料(7000円以上!)がかかった。古いタイプの鍋なら一つ買えてしまうほどの価格だ。
注文してから1週間以上が過ぎて、やっと現物がフランクフルト空港に到着したらしいとわかったけれど、税関から「価格を証明するものと現金をもって、取りに来い」という手紙がきた。

税関に行くと、小包を目の前で開けるようにと言われ、現物を見せなければならなかった。
商品を一目見て、職員が発した言葉「これはアルミ製ですな」で、いささかビビった。
ヨーロッパではアルミの鍋は健康に悪いと懸念されているので、もしかして禁止かもしれなかったから。
隣の窓口で小包を受け取りに来た人は、中身が禁止品だったらしく、受け取りができないと言われていたから、もしかしてワタシも?と思った。
でも、税関のおじさんは、長い時間かけて計算書をパソコンに打ち込んでプリントアウトしたあと、
「消費税と関税を支払い窓口で払って」と言って、小包をくれた。
こうして、こちらの消費税(19パーセント)と関税、合わせて5000円以上を払い、やっと現物を受け取ることができた。日本の通販元に払った商品価格にも消費税がかかっていたから、これでは二重払いではないか。

というわけで、やっと手にした無水鍋。
IHでも使えるタイプと聞いて、買ったのだけれど、いざとなったら、やはりアルミ製の鍋で煮炊きするのは、ちょっと迷いがある。

それで、同時進行でやはり日本から取り寄せた「無水鍋で焼くパン」という本を参考にして。パンを焼くことにした。
パンなら、生地が鍋にじかにあたるわけではないので、まあアルミでも気にならない。
まず、カンパーニュを焼いてみた。
わたしはガスコンロは持ち合わせてなく(というか、ガスは地下の暖房用ボイラーに配管されているだけで、地上階には配管されていない)、IHか電熱コンロで使うのだけれど、火力をどれほどにしてよいかわからない。
最初に焼いたパンは、ふっくら盛り上がったけれど、まったく色づかなくて、最後はオーブンのグリル機能で色づけをしなければならなかった。
味はまあまあ。クラストが薄いのが気になるかな。
次に焼いたときには、生地にクルミやレーズンを入れて、前回よりも強火にしたら、ちゃんと色づいた。
クラストが薄いのは同じ。
今度は、予熱した無水鍋に生地を入れて、予熱したオーブンで焼く方法をためしてみた。
オー、わたしが焼いたとは思えないほど、ぱっくりとクーブが開いたぞ。
もっと驚いたのは、焼き上がりのパンの軽さ。
これまでバゲットでも、どうしても実現できなかった軽さ。
これはすごい。次にはミニバゲットを無水鍋に入れてオーブンで焼いてみようかしら。

無水鍋で焼くパン(オーブンに入れないで、コンロで鍋だけで焼いた場合も)のもう一つの特徴は、クラムがものすごくフンワリして、翌日になってもフンワリが消えないこと。
おもしろいので、今度は先のレシピ本にあった黒ごまパンなるものを焼いてみた。
生地に少々のオリーブを入れ、ちぎりパンのように小さく丸めた小麦粉の生地をお互いにくっつくように円形に並べて焼いたパン。
今回はオーブンは使わずに、電熱ヒーターだけで、強火で焼いたら、ちゃーんと色づいた。
今回もフワンフワン。かるーく焼けた。
でもね、考えてみたら、フワンフワンのパンが好きなドイツ人はいないし、わたしも実は好きではなくなってしまったんだった(忘れてた)。
ただ軽くてやわらかいだけのパンて、味気がない。しょうがないから、ショウガ入りのカボチャのスープといっしょに昼飯に食べた。でも、まだ残ってる。

無水鍋のパンがフワンフワンになるのを利用して、アンパンとかパネトーネなんかを作ったら、おいしいかもしれない。それとも、バターを生地に入れたら、パンが冷めたあとには、やっぱり固くなるのかなあ。誰か教えてくれないかな。

パンが焼けたのは良いけれど、このパンを焼いたあとの無水鍋の内側の状態を見て、唖然とした。
鍋全体に黒っぽいシミがついてしまった。何かを入れて焼いたりしたわけではなくて、蒸し板を鍋底に敷いて、その上にベイキングペーパーも敷いて、そこに生地を焼いただけなのに、鍋の底も壁面も、べったり焦げ茶色〜黒になったのはなぜなの?
前回と前々回、パンを焼いたときにはちっともそうならなかったのに。知らない間に食物の粒子が内側にへばりついて、それが高温で熱されて、いわば炭素のこげになったのか。
これを落とすために、まずは日本のクレンザーに似たような洗剤を買いにでかけ、スチールたわしでこすること、一時間。それでも、鍋は元のようにはきれいにはならなかった。
パンを焼くよりも、洗う方に時間がかかるなんて。

これは良い買物をしたと言えるのだろうか。
しばらく、パン遊びをするのは面白いけれど。

アルミといえば、振り返ってみれば、子ども時代はアルミやアルマイトの鍋や釜で炊いた食物をずっと食べていたんだ。ずっと使っている日本製の電気釜の内釜もアルミ製のようだから、無意識とはいえ、いまだにアルミ製鍋を使っているわけだ。
もう歳だし、先は長くないのだから、鍋とか、健康とか、どうでもよいのかな。





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Last updated  2017/12/24 12:04:53 AM
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