●建築家のお仕事(1653)報徳記についての新情報
私のような二宮尊徳の研究家には驚く報告だった。きのうの一円会のこと。会員のA女史が、小田原で行われた報徳の研究発表会に参加して、聞いてきたことを、会で発表された。「報徳論」の写本が最近発見されたとのこと。「報徳記」は、富田高慶が書いたもの。明治以来読み継がれ、今も我々の一円会例会の教材になっているもの。それが・・・・なんと、全部ではなかったという。元は、「報徳経」というものを書いた。それを、君主用に「報徳論」を、一般用に「報徳記」に分けたという。今回、「報徳論」の一部が公開された。「君主」の立場で、「農民」を向いているものではない。君主の指南書である。貴重な資料にしばし興奮した。内村鑑三の「代表的日本人」の5人の内のひとりとして二宮尊徳が登場する。それは、報徳記を基に書かれたもの。作家の志賀直哉の祖父は志賀三左ェ門。二宮尊徳の弟子で相馬藩士である。志賀直哉の作品「祖父」という短編に、こんなことが書かれている。「祖父の机の上には、いつも「報徳経」と「報徳記」が置かれている。訪ねてきた内村鑑三は、そのうちの「報徳記」だけを借りていった。」その後、内村鑑三は、前述の本を世に出したのである。要は、二宮尊徳は、当然ではあるが、体制側の側面と農民側の側面、両面を持っていたのである。私が作ったブログです。ヒマな時のぞいて見てください。●屋上防水は何がいい?●困りごと相談窓口●建築設計事務所の所長になるには●日光近郊の日帰り温泉●古民家再生プロジェクト●起業して会社経営を楽しむ●そば通の記録●高気密高断熱住宅●快適二世帯住宅●フラット35は良い住宅ローンか?●我が家の耐震診断