カテゴリ:Linux
今日は晴れて暑い。
午前中はまだよさそうやけど、昼からもっと暑くなりそう。 --- Xiaomi のスマホをブートローダアンロックしようとすると、Mi アカウントと端末を紐づける必要があります。が、こないだ某オークションで確保した Xiaomi Redmi 9T には Mi アカウントロックがかかっていました... orz この Redmi 9T でブートローダアンロックしようとすると Mi アカウントにログインする必要があるのですが、ロックがかかってるのでログインできない状態です。unlocktool を使って Mi アカウントロックを回避することはできたのですが、自分の Mi アカウントではログインできないので意味がありませんでした。 最終的にやりたいのは Redmi 9T へのPixel Experience plus の導入なので、ブートローダアンロックは単なる手段にすぎません。なので、何とかならないかと色々試行錯誤した結果、Redmi 9T のブートローダアンロックをせずに Pixel Experience を焼くことに成功しました。 ただし、分解を伴うので Xiaomi の保証は無くなります。以下に手順の概要を示します。前提として、Xiaomiドライバ、Qualcomm HS-USB QDLoader 9008 ドライバはインストール済で、adb/fastbootは使えるものとします。 (1) Redmi 9T を分解する (2) EDLポイントをショートさせて EDL モードでPCと接続する (3) EDL ROM を MiFlashtool で焼く (4) EDL ROM でブートする (5) fastboot モードで Pixel Experience のリカバリを焼く (6) Pixel Experience のリカバリを起動して Pixel Experience を焼く (1) Redmi 9T を分解する Redmi 9T の分解は爪で留まっているバックパネルを外すことで行います。SIMトレイを抜き、その近辺からバックパネルの爪を外し始めるとやりやすかったです。ただし、バックパネルには指紋センサがくっついていて、基板へのフレキシブルケーブルが伸びているので注意が必要です。 バックパネルをはずしたところ 指紋センサのフレキシブルケーブルとバッテリケーブルを外さなければならないのですが、そのためにはまず黒いプラスチックカバーを外します。 ネジを10カ所外す ネジのうち1本にMiマークのシールが貼ってあり、これを外すとXiaomiの保証は無くなります。(^^; まぁ、どうせカスタム ROM を焼こうとしてるので、私には関係ない話です。 黒いカバーを外してから、指紋センサのケーブルとバッテリケーブルを外します。 ケーブルを外す (2) EDLポイントをショートさせて EDL モードでPCと接続する 上記写真で2カ所の黄色の〇がEDLポイントで、EDLモードに入るにはこの2つをピンセットなどでショートさせながら、Redmi 9TとPCをケーブルで接続します。うまく EDL モードに入ったら、COMポートにQualcomm HS-USB QDLoader 9008が現れます。 EDL モードに入ったところ EDL モードで焼けるROMはRedmi9Tが文鎮化したのでEDLからの復旧 分解、テストポイントの位置等の記事中の[ENGINEERING][ROM][OFFICIAL] OFFICIAL Engineering Firmware for LIME (Redmi 9 Power / Redmi 9T)からダウンロードできます。 (3) EDL ROM を MiFlashtool で焼く ダウンロードしたROMを適当なフォルダに展開し、MiFlashtool でそのフォルダを指定します。MiFlashtool の refresh を押すと device に COM ポートが追加されます。ここで flash を押すとEDL ROM が焼かれます。 result に success と表示されたら ROM 焼き完了です。 MiFlashtoolでROMを焼く (4) EDL ROM でブートする この状態でバッテリケーブルを接続し、ブートすると EDL ROM が起動します。 EDL ROMが起動したところ EDL ROM では USB Debug が有効になってるので、adbコマンドが即使えます。 adb reboot bootloader で fastboot モードに入ります。 fastboot モード (5) fastboot モードで Pixel Experience のリカバリを焼く この fastboot モードではブートローダアンロックしてないのに、リカバリが flash できるのです!! Pixel Experience の ROM(zipファイル)とリカバリイメージ(imgファイル)は、Xiaomi Redmi 9T / Redmi 9T NFC / Redmi 9 Powerの13 (Plus edition)から最新版をダウンロードします。GAppsが無いと困るので、必ずPlus版をダウンロードしましょう。ここでダウンロードしたROMファイルを仮に pixel_rom.zip 、リカバリイメージファイルを pixel_recovery.img として話を進めます。実際にはダウンロードしたファイル名に置換してください。 リカバリファイルを recovery に焼きます。 fastboot flash recovery pixel_recovery.img 焼けたらリカバリを起動します。 fastboot reboot recovery (6) Pixel Experience のリカバリを起動して Pixel Experience を焼く リカバリが起動したところ リカバリが起動したらVol up/downで Apply update を選んで電源ボタンを押します。 Apply updateを選ぶ Apply form ADB を選びます。 Apply from ADB を選ぶ するとディスプレイ下部にファイルを sideload するようメッセージが出ます。 sideload してね っちゅうことで、先ほどダウンロードした ROMファイルを sideload します。 adb sideload pixel_rom.zip sideload中 sideload 中には上記のようなメッセージが流れます。 sideload が終わったところ Pixel Experience ROM の sideload が終わると上記の画面になるので、リブートします。 ...が、エラーが出ました。(^^;; factory data reset せよ、とのこと まぁ、こういうときは言われるがままに対処するのが吉です。っちゅうことで、Factory data reset を選びます。すると、ファクトリリセットがかかり、リブートします。 めでたく Pixel Experience がブート中 ブートが終わると初期設定が始まります。 まんま Pixel な初期設定 Pixel Experience というだけあって、まんま Pixel な初期設定でした。Pixel の初期設定画面見たことないけど... (^^;; っちゅうことで、Redmi 9T をブートローダアンロックせずとも Pixel Experience を焼くことができました。一応、問題なく使えてるようです。 --- 12:20 --- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 22, 2023 12:26:27 PM
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