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カテゴリ:BOOK
拷問死した作家・小林多喜二の作品です。
いわば彼が命を懸けて書いた作品といえます。 この作品がいまヒットしているというので、読んでみました。 蟹工船の乗組員たちは、死んだほうがずっとましだと思われるほどの過酷な労働環境に置かれていました。 そこでは「浅川」という血も涙もない男が監督をしており、顔の見えない資本家に成り代わって好き勝手し放題。。。 乗組員たちは、徐々に資本主義への反感を募らせてゆきます。 人の「死」に対しても尊厳などなく、無惨に踏み散らかすような状況に、ついに乗組員たちは集団サボタージュ、そしてストライキという行動に出始めます。 一人ひとりでは権力にかなわなくても、団結すれば闘えるということを知っていくのでした。。。 これは資本家に搾取され続ける労働者の物語です。。。 「プロレタリア文学」という言葉から「やけに難しそう」という印象を持っていましたが、全然そんなことはありませんでした。 とても読みやすい文章です。 そして読んでみて、なるほど、とうなずけました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月15日 18時03分09秒
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