METパルジファル演出について
すごく楽しみにしていたのだったが、結果、演出についてはがっかり。
ありがちな「印象だけ」の演出。
枠組みはあるのだが中身がない。
フランソワ・ジラール。
とても美しい舞台で視覚的には圧巻なのだが
中身がない。
METのワーグナー作品はロベール・ルパージュもそうだったけど
装置や美術が壮大なだけで中身がない。
超有名歌手たちのUPで効きめを発揮するすばらしい演技力に頼りっぱなしの演出。
少なくとも私が感動する演出とはこういうものではない。
設定が近未来なだけでとてもオーソドックスな台本そのままの演出。
もともとの台本がSFチックなのにそれに逆行し退化している感すら受ける。
金箔の聖杯がシャビーな黒い木箱から出てきたときにはひっくり返りそうになった。
え?そのままやん。むしろ退行~
ヘアハイムやグート演出の考えつくされたパルジファルを見ているだけに物足りない。
まあザルツブルクのパルジファルも相当ひどい演出だったからね。ほんとに演出家を選ぶ作品というか。
もっとも気に食わないのが第2幕の演出。
おぞましい。
ぜったい貞子の影響~(笑)
女性に対して尊敬がない演出というのかな。
最新のROHのはどうなんだろう?興味あるなあ~~
ROHといえば最新のジョヴァンニの映画館中継。
これ、どこで見るか悩むなあ~
(笑)
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最終更新日
2014年02月09日 13時24分22秒
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