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カテゴリ:OPERA
「わ」の会コンサート vol.9 Leiden:苦悩 2023/12/8(金)開場: 18:20 / 開始: 19:00 / 終了: 21:00 調布市文化会館たづくりくすのきホール 【出演者変更】イゾルデ役で出演予定の池田香織は、病気療養のためやむなく降板することになりました。代わりに中村真紀が出演します。 ワーグナー作曲 『リエンツィ』第1幕より リエンツィ、アドリアーノ、イレーネの3重唱 『リエンツィ』第3幕フィナーレより 『恋愛禁制』第2幕より フリードリヒのアリア 『トリスタンとイゾルデ』第1幕 ・「リエンツィ」 1幕第2曲三重唱 リエンツィ:片寄純也 アドリアーノ:郷家暁子 イレーネ:渡邊仁美 3幕第10曲フィナーレ リエンツィ:片寄純也 アドリアーノ:郷家暁子 合唱:東京シティ・フィル・コーア ・「恋愛禁制」 2幕フリードリヒのアリア フリードリヒ: 大沼徹 ・「トリスタンとイゾルデ」第1幕 トリスタン: 濱松孝行 イゾルデ: 中村真紀 ブランゲーネ: 高橋華子 クルヴェナール: 友清崇 若い船乗りの声: 髙畠伸吾 黙役と合唱補助:亀山泰地 合唱:東京シティ・フィル・コーア 指揮:城谷正博 ピアノ: 木下志寿子 三澤志保(2台ピアノ) 字幕:吉田真 *** わの会 最後に全員で今年逝去された飯守先生への献奏が行われた。 Tannhäuserの最後のTannhäuserが死んで奇跡が起きる場面の合唱です。 音楽家ってすごいな と思った瞬間だった。 こうやって送ることができるんですね。 今回もわの会は進化していた。 また新たなヘルデンの候補が爆誕した。 濱松さん トリスタンの1幕丸々。 歌う箇所が1幕は、少ないとはいえ初役 パワフルでヒロイックなリリックテノールだった。 すばらしかったです。 前半では興味深いワーグナーの初期のオペラが演じられて とても面白かった。 *** 《プレトーク》※メモを元に概要を記述 文中敬称略 登壇者:城谷正博(わの会主宰、新国立劇場オペラ音楽チーフ)&吉田真(ドイツ文学者、明治学院大学准教授、日本ワーグナー協会)(※文中敬称略 メモを元に記述) おなじみ、指揮:城谷正博さんと、字幕、解説の:吉田真さん。まずは今年逝去した飯守 泰次郎先生についてのトークがあった。 城谷正博「新しい人を育てている。」 吉田真「オリジナルメンバーもこの会の発足当時はカバーだった。」 「今回取り上げる『トリスタン』は王道だが今回前半で初期の作品を取り上げる。 城谷正博「初期の作品『妖精』『リエンツィ』は、まだフランスのグランドオペラの影響を受けていた。『恋愛禁制』のフリードリヒのアリアは、のちのワーグナーを予感させる手法がある。 『リエンツィ』の方は、1998年の全曲演奏でアシスタントとして入っていたが、日本語上演だったし、半分ぐらいカットしてやった。その時は大変だった。若いな、古臭いな、と感じさせる部分もあって、楽しめたとは言えないが。「元祖ヘルデンテノール」も出てくる。外枠はしっかりしているので今日はいいところを取り上げたい。」 吉田真「今上演されているワーグナーの10作品(を上げ)、その前に書かれた3つのオペラ、『妖精』『リエンツィ』『恋愛禁制』は日本で上演記録がある。 『恋愛禁制』は東京オペラ??がパナソニック・グローブ座でやった。というのは元ネタの作品が「尺には尺を」というシェークスピアの作品だったからだ。その後、新国立劇場中劇場で上演された。 ワーグナーはこれを設定をシチリアのパレルモに変えて、代官にした。厳しい秩序を課す代官。今日歌われるのはその代官が恋をしてしまって自分で法律を破りそうになるという場面。 『リエンツィ』は1幕の三重唱。リエンツィは実在の人物。ローマの護民官。アドリアーノは女声が歌う(ズボン役)だが青年の役。リエンツィの妹と恋仲。貴族なのでリエンツィと対立する立場で、苦悩する。今回のテーマ「Leiden」もそこから思いついた。 そして第3幕フィナーレ。『リエンツィ』はよく序曲だけ取り上げられるがそのメロディが出てくる。「サント・スピリト・カヴァリエーレ(精霊の騎士)」。ここだけラテン語。リエンツィは先ほどもあったが「元祖ヘルデンテノール」の役。(この後『トリスタン』の解説(割愛)) ・「リエンツィ」 1幕第2曲三重唱 リエンツィ:片寄純也 アドリアーノ:郷家暁子 イレーネ:渡邊仁美 リエンツィ:片寄純也はおなじみ、オリジナルメンバー。破格の大声量。アドリアーノ:郷家暁子さん、美しい声、演技力がすごい!完全にアドリアーノになりきって苦悩していた。イレーネ:渡邊仁美さんは美声のパワフルリリックソプラノ。高音の伸びが美しい。 3幕第10曲フィナーレ リエンツィ:片寄純也 アドリアーノ:郷家暁子 合唱:東京シティ・フィル・コーア シティ・フィル・コーア精鋭とトラ二名の合唱、美しいです! ・「恋愛禁制」 2幕フリードリヒのアリア フリードリヒ: 大沼徹 やっぱりすごい大沼氏のひとり芝居!最高のキャラクター。自己矛盾しまくる。吠える。うろうろする。暴れる。さすがに今回転ぶのはなかった…w「恋愛禁制」全幕が見たくなりました。大沼劇場キャラリストに追加ですね~ やっぱりドイツ語ナチュラルに最高な大沼氏。来年ジェルモンも控えている。超楽しみすぎる。 ・「トリスタンとイゾルデ」第1幕 トリスタン: 濱松孝行 イゾルデ: 中村真紀 ブランゲーネ: 高橋華子 クルヴェナール: 友清崇 若い船乗りの声: 髙畠伸吾 後半はトリスタンの1幕。 若い船乗りの声: 髙畠伸吾さん。つい最近日生劇場で颯爽としたマルコムをお聴きしたばかり。リリックな歌声だが水夫っぽく強く粗野に歌っている雰囲気もあって役を理解しているなと。水夫はイゾルデを馬鹿にして歌っているのだ。 イゾルデ、中村真紀さんは強力なスピントソプラノ。パワー半端ない! ブランゲーネ: 高橋華子さんは美声。完全暗譜で演技付きですばらしかった。 クルヴェナール: 友清崇さん、やっぱりこの声!いいですね!轟くように重いダークな声。ヘルデンバリトンです。似合いすぎ。 トリスタン: 濱松孝行さん、いいですね~かっこいい!最近の新国立劇ではポットの中に入ってましたが…w 美声のパワフルなリリックテノール。ぜひ順調に大きく育ってほしいですね! トリスタンといえばもう世界最高のヘルデンテノール、スチュアート・スケルトン、来日が待たれるなあ~~~❤ Related links: 2013年12月12日 リヒャルト・ワーグナー生誕200年記念コンサート Konfrontation ~対決~白寿ホール 2015年4月3日 わの会2015 ~熱望~「聖金曜日に寄せて」 2016年6月16日「わ」の会 コンサート vol.3 Berauschung:陶酔 すみだトリフォニーホール 小ホール 2017年8月25日「わ」の会 第4回公演 "Erloesung" ~救済~ 2018年9月6日「わ」の会 vol.5 Erwachen:覚醒 2020年12月4日「わ」の会コンサートvol.6 Befreiung:解放 2021年10月15日 オペラサロントナカイ 「わ」の会 ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》ハイライト(ハイブリッド公演) 2021年12月20日「わ」の会コンサート vol.7 Herausforderung: 挑戦 2022年12月15日「わ」の会コンサート vol.8 Fragen: 問い 新宿区角筈区民ホール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月09日 10時56分53秒
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