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テーマ:旅行業界ってどんな所?(266)
カテゴリ:カナダ添乗レポート
前回の更新から1ヶ月も経っていました。
これでは楽天日記ではなく、楽天月記です!もう皆さんには忘れられているかも... きょうは昔使ったあんちょこを少しだけお見せします。 初めてアサインされても、添乗員だって行ったことがない場所な時もあるのです。 当然会社には、資料室のような所があって、過去のレポートが自由に参照できるようにはなっていますが、本当に信用できるのは極々最近戻ってきた人のレポートだけ。 空港だって入国書類だって、私達になんの断りもなく急に変わることもあるのです。 それに、文字なんか読んでいたってはっきりいってわからないし、ますます不安になってくるのです。 やっぱり頼りになるのは、横のつながり。 仲間なら、どこが一番知りたいか、何を知らないと困るか一番わかっていますから、本当に親身になって教えてくれます。 困った時はお互い様で、「初めて○○○が入った」ということになれば、そこに詳しい仲間に直にレクチャーしてもらえます。 場所が喫茶店になれば、もちろんそこではおごります。 そして初めてギリシャ添乗に出た時は「あ、ついでに農協のピスタチオナッツ10袋頼む」なんて 言われたものでした。 そのかわり、自分が詳しい所は次回は誰かの為に教えてあげることになります。 ガイドさんが付かない添乗員泣かせの難所は、以前にも書いたスイスのユングフラウヨッホ観光やルツェルン、ドイツのロマンチック街道など、このほかにも本来なら付くはずなのに同じ会社でもワンランク低いブランドの格安ツアーにアサインされると、思わぬ災難にあうこともあります。 添乗員とガイドさんを混同して考えているお客様がいますが、ガイドさんはその土地に詳しい方。 添乗員はあくまでも、皆さんにお約束した宿泊施設、食事などが快適に提供されているかの、行程と時間の管理者です。 きたない殴り書きですが、これはカナダのカルガリー空港からバンフに向かう、2時間140kmの道程についての、『ここでトラの巻を読む』合図になる、いわば下書きです。(当時の苦労が偲ばれます) 紙の真ん中に引いてある緑の線の左が車窓から左側、右が右に見えてくる風景です。 仲間からきいたポイントポイントと、おおまかな山の形。こんなものが本当に命綱になるのです。 もちろん、詳しい正式なガイドは資料室から持ってきてありますからそれを参考にすることは言うまでもありません。 ところがところが、最初の1~2回は初めて見る山にシクハックで、どれも似たような山に見えてしまうもので、たまにですが、間違えてご案内することもあります。 そういう時は途中のトイレ休憩などの時にドライバーさんがこっそり「おい、さっきは違う名前を言っていたよ」なんて大笑いします。 彼らはもちろん日本語はわかりませんが、妙なポイントで違う山の名前が出てくれば、やはりおかしいと思うのでしょう。 先程も書いたように、添乗員に植物のガイドまで要求してくる方がいて、 「あれは何の花ですか?あれは何の木ですか?」としつこく尋ねる方が一番困ります。 有名なよく聞かれるものについてはおさえてありますが、世界中の道端に咲いている花の名前を、一人ぼっちで全部知っているわけがないのですから。 資料途中にこのような箇所があります。 ---------途中抜粋--------- ケンモアを越えてしばらく行くと、緑色の屋根の小屋を通過する。ここはバンフ国立公園の東側ゲートで、一般旅行者はここで公園使用料を払う。バスの場合は払わなくて良い。 (PWTはバス会社で払い、Brewsterは許可証がバスに付いている為フリーパス) 国立公園内での注意事項は 1.ゴミを捨てないこと 2.花、草、その他の自然の物を、たとえ石といえども公園外に持ち出さないこと 3.動物にむやみにエサをやったり、いじめたりしないこと 4.焚き火用に木を切らないこと -------------------------- と正式にはここまでなのですが、私はいつも、さらに一行付け加えていました。 5.添乗員に道端の花について何の花ですかと聞かないこと これは危険なカケです。 カルガリー空港からバンフまでといえば、大体ツアー一日目です。 まだ親睦も深まっていないところにもってきて、悪くでれば「なんだあのガイドは!」とそのあとの行程はかなり厳しいものになるでしょう。 ワンテンポおくれて、車内がドッと沸けば、逆に大成功です! メイプルシロップ 案内は本でどうぞ! DVDで世界遺産を楽しむ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.13 00:20:00
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