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2006.07.14
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さて、予期していなかったエンジントラブルのお陰で、モスクワにて機内で一泊し、這う這うの体で、なんとかパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した我々をまさか、次の困難が待ち受けていたなんて...!

バリの空港ではポーターのストライキをやっていたのでした。
従って、満足に寝ていないのに、各自自分のスーツケースを無言でバスまで運ぶ羽目に...。
多分このメンバーの中に日ごろ、余程の行いの悪い人がいるに違いありません。
誰だろう?
まだツアーも成田を出発して以来、2日目ということでメンバーのことは把握していませんでしたが、私には心当たりがありました。

それはAL(一人参加)の女性の方で、看護士をなさっている50代前半の方。
成田を出るなり、私のアサインした座席に文句をつけ、禁煙シートなのに窓側の席タバコが吸いたいのだとどうしても言い張るのです。
でも、ここはきっぱりと(表向きはやんわりと)諦めてもらいました。

ホテルはLUTETIA CONCORDEです。
サンジェルマン デュプレにある☆☆☆☆のホテルで、添乗員によっては建物が古く暗いと評価をCにつける人もいますが、私はむしろ、落ち着いてロビーも美しく、好きなホテルです。
今晩の夕食はここのホテルのレストランで全員で取ります。

ダイニングに入る前、『ひょっとするとJALからスペシャルワインの差し入れでもされているのでは?』と想像したりしたのですが、どうやらそれはなく、いつも通りのエスカルゴとアボガドサラダ、スープ、デザートという内容です。
先ほどからちょっと注意をして見ていた、大人しいご夫婦の旦那様のほうが、私の隣の席になりました。

何故注意していたかというと、ほかの方に比べ口数が少なかったし、体調が悪いのかな?と心配していたのです。
でも、お隣で色々お話をするうち、静かで明るい素直なカップルだなぁということが分かってきました。
エスカルゴを食べるのも初めてだということで、旦那様が「見てみて、ペンギンさん!このエスカルゴを挟む道具って不思議だなぁ。つかもうとすればするほどエスカルゴが逃げていくよ。どうしたらいいのかな?」なんて、無邪気にガーリックバター味のエスカルゴと格闘しています。

一同、まともな食事にありつき、先ほど割り振りした部屋にも問題はなさそうです。
私は食事中に、事故のお陰で調整せざるを得なくなった明日のスケジュールのことや、ムーランルージュのオプショナルに行く人は写真撮影は禁止ですよ、とか、服装のことなどをお話しました。
パリでの初めての夜におばさまグループも、ハネムーナーも心なしかくつろいだ様子でした。
女性のALの方は話もせず、モクモクと食事をしていましたが...

さて、一夜明け27日になりました。
この日は本当ならば、午前にベルサイユ宮殿観光で、午後はフリータイムです。
夕べ、ガイドの方と綿密に打ち合わせをし、潰れた日にするはずだったパリ半日市内観光をこの、午後のフリータイムに繰り入れ、自由食のはずだったこの日のランチに潰れた分の食事を押し込め、それでも自由に過ごしたい方の為に、ランチまでは全員で行動してもらい、ランチ後は自由参加の市内観光という形にしてみました。
ちょっと難易度の高いやりくりが必要とのことで、ガイドはベテランのムッシュダントンさんに来てもらっています。
でも、潰れた日も、もともと午後は自由行動だったのですから、そんなに悲惨な事にはなりません。

この日のスケジュールを順を追って見てみると、9:20~11:20 ベルサイユ宮殿見学
12:30~14:00 L’ARTISTEにてランチ(スープ、サラダ、魚のムニエル、シャーベット)...と、ここでランチ後2名が解散。
14:25~15:20 オペラにて買い物。ここで6名が解散。
15:30~16:15 ノートルダム寺院
16:30~16:45 リュクサンブール
と、こんなかんじです。これは、解散するより、はっきり言ってバスに乗っていたほうが絶対得です。でも、特別に珍しい所に行くわけでもないので、初めてでなければやはり自由の方が良いのかな?8名の方が最後までバスに乗っていました。
さすがはムッシュダントン!当初のプランをなんとか押し込めました。

ムーランルージュ希望者は10名です。また添乗員フリーが出ましたのでここは添乗します。
7時半にバスでホテルを出ます。

まず最初にディナー。
ここは、ムーランルージュスペシャルメニューとして、舌平目、ビーフなどのゴージャスなもの。ただしいつも時間が切羽詰っていて、満足に完食できる人も少なく、まだ食べているのに、お皿を取り上げられるような形であっという間にショーの始まりの時間になってしまいます。
最初の出だしで、『あぁ、パリに来たのだ』と大音響が胸にジーンと迫ります。
ショーが終わり、再びホテルに戻ったのが午前0時半。

明日はTGVに乗り、スイスへ向かいます。
レポートを書き、ベッドに入る前、きょうガイドさんから小耳に挟んだ言葉にちょっとした胸騒ぎを感じました。
それは、パリ東駅では今ストをやっているので、道路が非常に混むかもしれないから、早めに集合してもらって早めにリヨン駅へ向かおう、ということでした。

朝になり、TGVの中で食べる幕の内弁当の引渡しにロビー階に向かいますが、お弁当屋さんは来ていません。
少し待ってみましたが、ここのお弁当屋さんが遅れてきた事はないので、この時点でものすごく嫌な感じはしていたのです。
電話を入れると、案の定...!!

義務ではないのですが、余裕のある時はお弁当屋さんにリコンファームの電話を入れていたのに、それをしていなかったのです。
いや、忘れてもリストに入っていればちゃんとホテルまでは届けてもらえます。
TGV出発の最後のリヨン駅で受け渡すということになり、ガチャンと切れて、あとの厨房の混乱はあまり想像しないように、私達も急いでリヨンに向かいます。

道路はやはりすごい混雑です。
駅に着くと、ダントンさんに荷物のチェックやTGVのホームへの案内をまかせ、私はひたすらお弁当屋さんを待ちます。
あとで聞いたところによると、リヨン駅のポーターさんのリストには私達のグループの名前は載っていなかったということ。
これは、ちなみにリコンファームはしなくて良いのですが、なぜ今回は、こう困難が続くのでしょう?

10:36には私達の乗るTGV923号はスイスのジュネーブへ向かい出発します。
一旦乗ればあとは3時間半も乗るのです。

楽天的な私も、だんだん緊張し、なにやらお腹が痛くなってきたではありませぬか!
10時半になってもお弁当屋さんの車が来ないのです。駅前は色々な車がごった返していて、もしかしたら奥のほうに、もう着いているのかも!と探すのですが、それらしき車もいない。
私達の乗るTGVはもうとっくにホームに待機していて、ダントンさんは皆を誘導して席割をした所に座らせてくれています。
メンバーのうち一人が私を心配してホームに出て探しています。
それを制止して「ダメだ!乗って!!」と大声で戻している人がいます。

そう、この人はうちのツアーに混ざっていた海外特派員の男性Tさんでハネムーンでこのツアーに乗り合わせたのでした。

ジリジリと出発時間が迫っています。
『TGV乗り場まで、入り口まで障害物はない。あとはこの最短距離を行くのだ』私は何度もシミュレーションをしながら車を待ちましたが、緊張でほとんど吐きそうになっていました。
『今度こそはダメなのかもしれない...なぜリコンファームをしなかったのだ...皆に土下座をするのだ...でも待て!車内販売はあったっけ?』色々な考えが頭をグルグルまわりますが、私のミスです。
それに自慢ではありませんが、私は駆け足がおそく、50メートル走に11秒もかかるのです。

と、そこへ!

いつの間にか、お弁当やさんが目の前に立っていて「添乗員さん、バウチャーを!」と言っています。
我に戻って手に握り締めていた汗まみれのバウチャーを慌てて投げるように渡すと、横にツアーのメンバーのTさんがいてくれるのに気付きました。

「ペンギンさん、早く!」と私と一緒に2段構えの特製幕の内弁当の乗ったカートをすさまじい音をたてて押して走り出しました。
パリ、リヨン駅にそれはそれはけたたましいカートの音が響きます。
途中でダントンさんにすれ違い、何やら言っていますがわかりませんでした。
多分、「またパリで待っているよー」とか何とか言っていたのかもしれません。
ハイ、来ますよ、またね。でも今度はお弁当のリコンファームは絶対に忘れない。
私はおかし過ぎて笑っているのか、泣いてはいないつもりだったのですが、涙目だったことは覚えています。
お弁当17個とTさんと私とがドアの内側に辛うじて乗ったところで真後ろでドアが「バムッ!」と閉まりました。

 

しばらく放心...

 

スイスに向かって何事もなかったようにスイスイ走るTGV車内。
そう混んでもいなく、ほとんど我々メンバーだけの車内でした。
すると、お客様から「ペンギンさーん、ちょっと来て下さいよー」と、声がかかりました。

「僕のお弁当には卵焼きが入ってなくて、彼女の方には卵焼きは入ってるんだけど、煮物が入ってないんですよ」と、お箸で指して説明してくれます。
すると、あちこちのうちのメンバーから、「ちょっとー、アハハハハ!この酢の物の量は何ー?」皆でお弁当を見せ合うと、厨房の混乱振りが手に取るように想像できる、すばらしいちぐはぐなお弁当で、大笑いしてしまいました。

本来ならば、ここの特製幕の内弁当のメニューは、二段構えで下が白ご飯。
上段には、トンカツ、煮物、つくね、卵焼き、焼き魚一切れ、酢の物、果物...が正しいのですが...!

このあと、ツアーはスイス、ギリシャへと続いてゆきます。


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Last updated  2006.07.14 17:58:44



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