テーマ:仮面ライダー響鬼(317)
カテゴリ:仮面ライダー響鬼
今回はいいドラマでした。ほんと。
それに尽きると思います。 新しい鬼の登場で新鮮さもあり、適度に見せてくれるアクションもあり、謎が解明されつつもさらに深まり、そして何よりもメッセージがストレートで色濃く反映されていました。 オールスターキャストなぶん個々の出番が少なかったけど、各自が自分のポジションでしっかり主張していたので、セリフが少なくても今回は許せるんじゃないかな(特にザンキさんファン。笑) やはり何といっても主人公はヒビキと少年ですから。 ヒビキのセリフに、明日夢と自分とを重ねた人がいるんじゃないでしょうか? 少年の新たな一歩のための原点回帰。 そのための第1話と同じ魔化魍ツチグモの設定なのでしょう。 「少年、走れ!」は第1話と全く同じ展開でしたね。 もちろん、魔化魍、童子・姫が強化されたことを見せるためのツチグモでもあるわけです。 ただ鎧化されたツチグモの強さをもっと見せて欲しかった気がします。 結局、大きな魔化魍も響鬼紅で倒しちゃったわけで、「装甲(アームド)響鬼」なんかにならずに1年中響鬼紅でいられる工夫しろ!ってことになりますからね。 まぁ、でも人間関係を重視したドラマ作りとしては及第点でしたよね。 謎は全て解き明かされなくても、こんな平和で希望がもてる最終回であって欲しいって、今から思いました。 次週は白狐でしょうか? なんかお稲荷さんの使いの白狐のように見えました。 「カシャ」という魔化魍らしいですね。 妖怪では「火車」って書くヤツのことでしょうか? それにしても烏テングの次は白キツネですかぁ。 まるで僕の「飯縄説」に当てつけるように出てきますね(笑) もしや、このブログはマークされている?(思いこみ) さて、今回の第二十九之巻では、僕の深読みの虫が騒ぐところがあまりなかったのですが、実は先週放送分では沢山あったんですよ。 記事を書いた後、ビデオで見直したらいろいろ気になるところが出てきました。 まず、洋館の女。階段を下りてくるシーン。 彼女の着物の柄をよく見れば・・・“紅葉(もみじ)”ではありませんか!? 前記事「童子と姫についての仮説」で、「童子」「姫」の呼称の由来は酒呑童子と紅葉姫ではないか?という話をしました。 それを暗示しているとは考えられないでしょうか? 公式HPでのツチグモの故事で、「源頼光と四天王」の伝説まで登場させていますから、あながち間違いではないような気がします。 酒呑童子についてはスサノオと関連する説があるようですし、紅葉姫は信州の「鬼女紅葉」と同一という説もあるようですので、これについては長くなるので近々また別の機会に話したいと思います。 次は、魔化魍の出現場所についてです。 前々から、なぜここまで地名に拘るのかが気になっていたので、今回も一応調べてみました。 まず、テングが出現した下久保(公式HPより)。 先週冒頭に響鬼と威吹鬼がテングと戦った場所が下久保ダムだったとすると、面白いことを発見しました。 その場所の住所は群馬県多野郡鬼石町。「鬼石町」なんです! この町名の由来は「昔、御荷鉾山(みかぼやま)に住む鬼を弘法大師が退治した時に、鬼が石を投げ捨てて逃げた。その石の落ちたところを鬼石と呼び、それを霊石として鬼石神社社殿が建っている」という伝説からだそうです。 またこの他に、城峰山をはじめ下久保の付近一帯には平将門伝説が多数残っています。 そこに流れる神流川周辺には日本武尊東征の際の伝説もあるようです。 次にツチグモが出現した榧ノ木山(かやのきやま)。 これは劇中で日菜佳が地図を用いてその場所を指し示していました。 しかし、この「榧ノ木山」では関わりがありそうな伝説などはヒットしませんでした。 制作者のフェイクだったのでしょうか? でもその周辺を調べてみると、下久保と同様、将門伝説が数々残る地であることが判明しました。 榧ノ木山の周辺は、土地の名、山の名が将門にまつわるものばかりです。 では将門と鬼は関係があるのでしょうか? またまた強引に関連づけます。 平将門は幼名を相馬小次郎といいますが、別名を鬼王丸と呼ばれていました。 都からすれば、朝廷に仇なす将門はまさに東国の鬼王そのものであり、鬼として征伐されたに等しいわけです。 さらに面白いのは、将門を調伏した藤原秀郷(別名 俵藤太。大ムカデを退治した伝説をもつ)の孫にあたる藤原千方は、自身が神通力を持ち、「火鬼」、「風鬼」、「水鬼」、「隠形鬼」という4人の鬼を引き連れ朝廷に反旗を翻したという伝説まで残っています。 その鬼たちは実は修験者のことだったともいわれています。 将門伝説の地も、スサノオ、日本武尊の東征や、役行者に関わりのある地と同様に魔化魍出現場所と重なっているように思われます。 ただし、将門に関しては関八州(関東地方)を平定しているので、関東のあちうこちにその伝説が残るのはあたりまえなのですが。 この詳しい話も長くなるので、また別の機会にします。 話を榧ノ木山に戻しますが、この山と谷をひとつ隔てると関東一の霊山といわれる御岳山をはじめとする大岳山、御前山と連なる山々があります。 いずれも山岳信仰と修験の山であり、特に御岳山には蔵王権現(やっぱり)が奉られています。 また日本武尊の東征にも関わる狼信仰の山でもあるようです。 もしかするとヒビキと明日夢は、折れた烈火の替わりの霊木を求めてこの霊山に分け入ったのかもしれません。 「神代ケヤキ」をはじめとする巨木の山でも知られる山でもあるからです。 近場にそんな場所があるのに第1話でなぜ屋久島まで行ったんでしょうね? さて次週は、「響鬼」はじまって以来の憎まれキャラの登場のようです。 しかも名前が桐矢京介。頭の文字が「き」です。 ここに来てやっと明日夢のライバル出現? 洋館の男女は髪の毛を煮ていました(笑) やはりクグツは洋館の男女の細胞から作られたクローンか? それとも、その細胞から直接魔化魍を作り出そうしているのか? さらに次週は、いままでTVシリーズで脚本を書いていた大石氏、きだ氏に替わって、劇場版「響鬼」の井上氏が脚本を書かれたようです。 この後の展開がかなり心配になってきました。 あ、最後にひとつ。 前回記事で、洋館入口上部にあった飾りが何なのか気になっていましたが、あれはガーゴイルである説が強まっています。 ガーゴイルとは、西洋建築で、門などに置かれる悪魔像を模したモンスター(小鬼)のことです。 日本でいう鬼瓦や沖縄のシーサーのようなものであり、魔除けの役割を担っていると思われています。 毒を盛って毒を制す。 または鬼には鬼を、ってことでしょうか。 ☆ ★ ☆ ブログ小説 好評連載中! 【プロトタイプの本棚】 こちらも、ぜひ覗いてみてください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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