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カテゴリ:居眠り磐音
武家社会の厳しい掟に心を痛めるのだけれど、やはりそこには救いがある。
実母と師の命と引き換えに直参旗本の家は13歳の少年に世襲が決まった。これは仇討を命じた幕府用人の素早い働きによるものだった。 仇討を果たして用人に報告した少年に、用人は少年の苦衷を察し、「さぞ辛かったであろう。これも武士の習い、直参旗本の当主たるそなたが乗り越えねばならぬ壁でござった。母御と師の死、情においては忍びなき事なれど、武士の一分は二人の犠牲を求めておった。ようも乗り越えられた。感服つかまった」と言葉をかけた。 少年は、「未だ非力ながら、旗本八万騎の一員として上様守護と幕府のために全力を尽くす所存にございます」と言い切った。 いやはやなんという事、さすがのこのオババもジンと来てしまった。 そして ホッとした少年は磐音に剣術指南を願ったのだ。 この物語の中でこの少年はたびたび登場するだろう。磐音はこの少年の成長を助ける責任がある。 この物語の最も感動した巻だったなぁ。 気仙川の流れ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/06/10 11:26:00 PM
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