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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画 ハ行
『ボビー』を観ました
1968年のロバート・F・ケネディ暗殺事件当夜、アンバサダーホテルに集った 22人に焦点を当てた人間ドラマです >>『ボビー』関連 原題:BOBBY ジャンル:ドラマ 上映時間:120分 製作国:2006年・米 監督・脚本・出演: エミリオ・エステヴェス 製作総指揮・出演:アンソニー・ホプキンス 出演: デミ・ムーア、シャロン・ストーン、ヘレン・ハント 【ストーリー】 海外の要人たちが訪れるこの由緒あるL.A.アンバサダーホテルに、新たにその名を 刻もうとする人物がいた。 -ロバート・F・ケネディ-。 “ボビー”の愛称で親しまれている若き上院議員は、カリフォルニア州の予備選挙を 圧倒的な大差で制し、パーティー会場は歓喜の笑顔で埋め尽くされ、それぞれに 悩みを抱えた人々も、この瞬間はそれを希望と変えていた。 しかし、“勝利のスピーチ”直後、悲劇は起こった。 1968年6月5日アメリカの希望、暗殺。 事件16時間前、L.A.アンバサダーホテルに偶然居合わせた22人の様々な想いを描く…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 世界の運命が、変わるとき──。彼らは何を見たのか。 マーティン・シーンの息子でチャーリー・シーンの兄のエミリオ・エステヴェスが 自ら脚本、監督、出演の3役をこなし、アンソニー・ホプキンスも製作総指揮と出演。 シャロン・ストーンや、デミ・ムーア、ヘザー・グレアム、アシュトン・カッチャー、 ウィリアム・H・メイシー、ヘレン・ハント、イライジャ・ウッド、 ヘザー・グレアムなどなどの超豪華スターが勢ぞろいした渾身の力作ですね カリフォルニア州の予備選を勝利で飾り、次期アメリカ大統領候補として 多くのアメリカ国民から大きな期待を寄せられていたロバート・F・ケネディ上院議員が 暗殺された1968年6月5日、ロサンジェルスのアンバサダーホテルに居合わせた 22人の人間模様をみせつつ、当時のアメリカの抱える問題と失った希望の大きさを 痛感させれる見事な構成がすばらしい 特に、”サウンド・オブ・サイレンス”の曲に乗せてのボビーの当時の映像から ボビーの人柄、目指したアメリカの姿、全ての想いが込められたすばらしい演説までの 監督の深いメッセージが込められたラストシーンがじわじわ心に響きます ボビーがアメリカの大統領になっていたら今とは違った国、 もっと慈愛に満ちた国になっていたのではないかと思わされました。 暴力を憎んだアメリカの希望”ボビー”を奪ったのは皮肉にも 暴力の象徴で、兄の最後と同じ一発の銃弾だったわけです。 あれから40年経つのにやっぱりアメリカは銃を規制していないんですよね。 あいかわらず、戦地にアメリカの若い青年を兵士として送り、 繰り返す憎しみの連鎖には終焉が見えていない。 こんな今の現実を考えると複雑な想いが駆け巡ってしまう作品でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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