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2008.10.25
テーマ：最近観た映画。(38855)
カテゴリ：映画 ハ行
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観ました
 ある事件をきっかけに夫の過去を巡る黒い疑惑が浮上、 平穏だった一家が暴力と罪の渦に呑み込まれていくさまを、 リアルでショッキングな暴力描写とともに綴る 衝撃のサスペンス・ドラマです   >>『ヒストリー・オブ・バイオレンス』関連 原題： A HISTORY OF VIOLENCE ジャンル： サスペンス／ドラマ 製作年・製作国： 2005年・アメリカ／カナダ 上映時間： 96分 監督・製作： デヴィッド・クローネンバーグ 出演： ヴィゴ・モーテンセン マリア・ベロ エド・ハリス ウィリアム・ハート 【ストーリー】 インディアナ州の田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストールは、 弁護士の妻と２人の子どもとともに穏やかな日々を送っていた。 そんなある夜、彼の店が拳銃を持った２人組の強盗に襲われる。 しかしトムは驚くべき身のこなしで２人を一瞬にして倒してしまう。 店の客や従業員の危機を救ったトムは一夜にしてヒーローとなる。 それから数日後、片目をえぐられた曰くありげな男がダイナーに現われ、 トムに親しげに話しかける。人違いだと否定するトムだったが、 トムの過去を知るというその男は、以来執拗に家族につきまとい始める。  ここから先はネタバレを含みます。 ご注意を 愛と暴力の対立 アメリカの片田舎で静かに幸せな生活を送っていたトムとその家族たち。 ある日、トムは経営するダイナーに押し入った強盗を射殺し、一躍町のヒーローに。 このことがきっかけで彼の血塗られた過去が明らかになっていくわけです  しつこくしつこく追いかけまわす片目のエド・ハリスが トムをジョーイと呼び、妻エディが娘と買い物に行った ショッピングモールにまで現れて 「あなたの夫はなぜ、あんなに人殺しが上手いのか」などと 心理的に揺さぶってくる陰湿さに、得体の知れない敵に、 徐々に明らかになるトムの過去に、緊張感が続きます  暴力シーンは冒頭が一番衝撃的でした。 あの強盗2人組みは強烈だったのに、あっけなかったですね。 それだけトムが凄いって事で、彼の過去がもっと知りたくなっていくには 効果的な演出かもしれません。 いじめられっ子だった息子に、暴力性が受け継がれているようなシーンも 暴力が連鎖していく実情を見せられたようでなんとも言えない気分になります。 チアガールの格好して楽しんでいたくらいラブラブだった 妻エディとトムの関係にも亀裂が生まれ、 鬱積されたストレスが、殴り合いや階段での情事となって現れていく描写は、 観ているこっちにも何とも言えないモヤモヤ感が伝わってきました  背中が痛そうだったけど･･･  マフィアが与える恐怖はねちっこく、さすがは裏の世界の人たちだと思えたけど、 いざ対決となると、トムが強すぎて敵を次々倒していく華麗な動きは、 アクション・ヒーローのような爽快さがありました  過去に振り回されるトムを演じたヴィゴ・モーテンセン、 夫の過去に怒りと悲しみを隠しきれない妻エディを演じたマリア・ベロ、 ねちっこく追い掛け回し精神的に追い詰めていく マフィアのフォガティを演じたエド・ハリス、 マフィアのボスを演じたウィリアム・ハートといった 演技派の俳優陣の共演はやっぱり見応えあります  幸せな家族の日常が、疑念から崩壊していく様子が実に上手く描かれていて 家族の絆、再生を思わせる静かなラストも秀悦でした ランキング参加中です。ポチっとしてくれたら感激です 
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