テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:ゆみのつぶやき
いよいよきみに渡せるかな。きみの夢を乗せて走れ。ゆみの描いたディープインパクト。。。 その4の始まりです。 あらすじはHOMEのカテゴリの「ゆみのつぶやき」をご覧ください。 いよいよ・・・きみに、ディープインパクトの絵をあげる・・・ ゆみはただ嬉しさの中にいた。 ドキドキや緊張は無かった。 きみが喜ぶ顔が見られる。とうとう、この瞬間が来た。 居酒屋の個室をみんなで出るときに、きみがゆみにささやいた。 「あっという間に逢えちゃったな。昨日から今日。」 去年きみに逢ったのは三月半ば。誕生日にはまだ早く、絵も完成はしていなかった。 きみはおうまカレンダーをもらった嬉しさに、ウインク写真を撮らせてくれるほど ゴキゲンだった。 それでもきみは言った。「ゆみの手づくりじゃないんだなー」 「それは誕生日でしょ。もうすぐだよ。」 と言ってから、一年。 「プレゼントできてますよー・・・。」「あげたいものがたまってますよ。。。」 と、催促したら、きみは黙る。 そのくせ時々、「万馬券当たったから飲みに連れてってやるよ。」なんてメールが来る。 「忘年会はやろうね。」とか、「新年会になりそうだね。」とか、 言ってくれるだけでいっこうに会える気配はなかった。 だから今回、「ディープインパクトについて語って・・・って言うテレビからのFAXが 来たんですけどー。」って言うメールも、 スルーされると思ってた。 でもきみは、「どんな日記書いてたん?URLを教えてちょ♪」と興味津々。 きみがゆみの日記は読まない人だから、 だから遠慮なく書いていたんだよ。 そんなの見られたら困るよー。 それにさ、いろんな他のこと、きみに見られちゃうのは恥ずかしい・・・ そう思ったゆみ。 「いつか会えたら、そんとき持ってくから。」と、とりあえずお返事。 「明日かもね~♪」ときみからメール。「○に連絡して見よっと。」 嘘だよー。そんなのどうせ流れるに決まってる。 2月に逢えたら、チョコもあげたいなあ、と思ってたけれど、 そんなにすぐには会えないんだって、決まってる。 「ゆみは今、テディベアテラス中だから、来週がいいなあ。」とメール。 「明日だよ。プレゼントは、○の奥さんに見られても平気?」とお返事。 えー?ほんとに明日~? 半信半疑なゆみ。 見られても平気?って言われても、たぶんもう見ちゃってるし・・・ 知らないのはきみだけなんだよね。 ンで、平気かどうかはきみが決めることだよねえ。 ゆみはきみにリクエストされて書いたって言うもん。 きみは大切な友達で、ゆみはそれをどう思われても平気。 でもさ・・・ほんとに明日会えるの? とりあえずラッピング。 テディベアテラスのベンチの中に隠して、お風呂に入る。 明日の今頃、ほんとに会えてるの~? こんな、三日も食べてないフラフラなときに、会うことになるなんて・・・。 お風呂上りにメールを見る。 「確定ランプ点灯です!!!」 わ、ホントですかぁ、いよいよだ。 翌日テディベアテラス♪をオープンして、せっせと日記をプリントアウト。 見せたい、見せたくない、見せたい・・・えーい、みんな見せちゃえ!! ディープインパクトについて語った日記、全部プリントアウト。 なんと60枚。 1センチ近い厚さの紙の束ができた。 これって立派なプレゼントだね。とファイルして、ラッピング。 思いがけない展開だ・・・。 改めて読み返せば・・・ ディープインパクト日記は、きみ、きみ、きみ・・・オンパレード。 でもね、きみと離れて、ゆみは単独でディープインパクトにのめり込んでいったのよ。 決してきみの気を引くためや、きみに会える口実ではなく。 たぶん、きみより熱心に、ゆみは、ディープインパクトに情熱を注いだよね。 でも、その世界を教えてくれたのはきみ。 だからゆみは、ディープインパクトの日記をきみが読みたいと言ってくれたことに、 ごまかさないで向き合おうと思った。 居酒屋できみが言った。「URL教えてっていったらごまかしたろ。」 うん。。。でも、ちゃんと持ってきた。 ディープを応援してたゆみの想いは、きみにわかってもいい。 「ねえ、お皿って、使えるの? 描いたものって、使ったら取れちゃうの? 飾っておくものなの?」ときみ。 ほんとにきみは、全然見たことなかったんだね。 会えない長い間、少しはゆみのこと思い出したりしてた? 切手シートをまたパッケージに戻し、大事にビニールまで掛けなおして、 きみがもう一つのプレゼントを覗く。 「わあ、なんかすごそう!!」「ちょっとここから見えてんじゃん。」 透明のプチプチに包んであるお皿を、とうとう手に取る。 あ、待って。 先にこっち読んで。どうやって書いたかの日記もあるんだ、とファイルを渡す。 「オー、こんなにあんじゃん。」ときみが読もうとしたとき、 「あ、ダメだ。現物を先見なくちゃ。」とゆみ。 「あ、待って。忘れてた。他にもあげるものあるの・・・」と、ごそごそ。 ほんとに落ち着かないゆみさんだ。 はい!これあげる・・・と紙袋。 「なんだよー。まだあんの?」と言うきみが取り出したのは・・・これでした。 「わあー!!すっごい。」 「ゆみこれどうしたん?」 「集めたんだよ。地道に・・・揃うまで。」 「へ~~何、これって全種類なの?」 「そーだよ。がんばったでしょ。」 恵比寿の、ファミマとミニストップを行き来して・・・ せっせと買い集めた缶コーヒー。 会社のデスクはこんな感じ。 みんなに、コーヒー飲んでください、と、分けてあげちゃって、また買出し。 絵付け教室でも、協力して飲んでもらう。 ひたすらBOSSを買う。(中身はわかるんだけどさ) だいたいこういうのが始まると、教えてくれるのはきみ。 きみはどこまで集まったんだろう。と思いつつ、連絡も無く。 「ねえ、みんな持ってた?」と覗きこむゆみ。 きみは熱心に見ている。 「いや、これ、ディープが最後まで手に入らなかったんだ。」 「やったぁ!!」「んじゃ、ゆみ偉いね。価値あるねー。」と嬉しくなる。 皆様知ってる??中はこんなの。 これこそ、ディープインパクトです。 この画像、送ってくれたのは、同志クンだった。 そして、大阪の夜に「あらかし」で、同志クンはこれをゆみにくれた。。。 ゆみは、これだけあればいいんだ。 その後、ゆみは恵比寿でディープ君が手に入ったので、決めた。 そうだ、全部そろえて、きみにあげよう!! 今きみがしみじみ見入ってる。 「これは、すごい価値があるから、ゆみが持ってなさい。 せっかく集めたんだからね。」 「え?いいんだよ、ゆみは。きみのために集めたんだもん。」 歴代の活躍馬が、大集合のこの企画。競馬ファンにはたまらないんだろう。 「もったいないよなあ、すごい価値が出てくると思うよー!」ときみ。 「ちょっとぉ、ネットで売らないでよ~!」 「まさか・・・」ときみ。「んじゃ、しまっとこう」と袋に戻す。 たかがおまけ、されどおまけ。 もう二度と手に入らないお宝グッズだ。 そして、いよいよ・・・! とうとうこのときが来た。 ゆみが描いたお皿、と言うけれど、額のような陶板に絵付けをしていったもの。 構想から半年以上かけて、仕上げていった、ゆみの代表作。 きみにあげるために、ディープインパクト、大研究。 資料を集め、デッサンから入った去年の冬。 春を越え、本当に忙しい中、この四角い陶板に、ディープの命を吹き込んでいった初夏。 ディープ君は、ゆみの想いにはぐくまれて、少しずつ形を現した。 6月の展覧会が延期になって、9月に世間にお披露目。 そして半年・・・ きみに会う日を、ひたすら待っていたディープくん。 今・・・ きみの元へ・・・ きみの手の中で・・・姿を現すディープ君。 「うわあ!!すっげえ」 ときみ。 その顔を覗き込むゆみ。 まつげに隠れたきみの目がキラキラしてる。 「これは絶対、絶対武豊に送ろう!喜ぶぞ~!!」 すごいよ。これなら民放だって取材に来るよ!!」 あのねー、ゆみはきみのために描いたんだよ。 武さんが喜んでくれなくていいの。話題にもなんなくていいの。 今日を限りに、一生きみの元で静かに余生を送るゆみのディープ君。 「ここに、その工程や、ゆみの想いが書かれてるからね。」 改めて、きみに手渡す。 想いのありったけを書いた日記...。 「読んでいいんかな?」ときみ。 「どうぞ。読んでくださいまし。」とゆみ。 ドキドキしていた・・・。 完結編に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月13日 04時01分16秒
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