テーマ:旅のあれこれ(10037)
カテゴリ:アート
霊山寺で授戒を受けた後、
大鳴門橋のすぐ手前にある大塚国際美術館に寄った。 眼下に鳴門の海が広がるダイナミックなロケーション。 季節柄、海水浴客やBBQを楽しむ人たちも見える。 ここは懐かしいところではボンカレーやオロナミンC、 最近ではポカリスエットやソイジョイでお馴染みの大塚製薬が、 創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した美術館。 グループ企業の大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術により 古代壁画から現代絵画まで、世界の名だたる名画を陶板に複製している。 すべて原寸で、その数1000余点。 延床面積は国立新美術館に次ぐ広さである。 オリジナル作品は地震や火災による消失、 時間による退色劣化などのリスクを伴うが、 陶板名画は2000年以上にわたって品質が持続するという。 なので作品のみの撮影は禁止されているが、 人物が入れば写真撮影は許可される。 小さな作品は継ぎ目がないので、近くで目を凝らしても陶板だとわからない。 残念ながら、大きな作品になると陶板を張り合わせた線が見える。 が、この「皇帝ナポレオン一世と皇后ジョセフィーヌの戴冠」は ルーブル美術館で一番感動した作品であり、 その時の気分を思い出すには十分だった。 一度は見たいと思っているピカソの「ゲルニカ」にも出会えた。 とにかく作品数が多いので、急ぎ足で観ても4時間ほどかかる。 入場料は3150円とお高いが、 世界の名画を手軽に楽しめる形に仕上げてもらったという驚きと、 展示までの気の遠くなるような手間と経費を想像するだけで頭が下がる。 「絵画のテーマパーク」と呼びたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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