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2009.09.22
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カテゴリ:オトコマエ

映画『おくりびと』地上波公開、なんとノーカット放送。

いいのか?
早くないか?

観たがな、そら。
でも、ショージキ、CMめんどくさい

あとでDVDで見直そうと思って気付く。これも宣伝効果だな。

アカデミー賞は伊達でなく、努めてコンパクトに描かれた無駄の無い劇の流れに、邦画もまだ終わらんよ、と嬉しくなった。

筆者、何を隠そう葬儀屋さんで働かせていただいたことがある。
おっと、待て待て。あいにく「現場」の仕事でない。
地味な会計業務だったのだが、上長は経営陣のひとりで「現場」と事務方の二束の草鞋を履く人物であったから、厳かな声で「行って参ります」と出かける背中を見送ったこともしばしば。

山崎努氏の風格漂う納棺場面を見ていて、図らずもかつての上司の人柄を思い出したわけだ。

その中規模、と考えられる組織の中、ある時、エライひとからこっそり聞かされた。
「彼だけは、ご葬家(遺族の内、喪主のご家庭)からのクレームが一度もないんだよ」

厳かな声。折り目正しく気働きの行き届く仕事。

そのクレームのない男曰く、どんなに場数をこなしても、納棺時の緊張感は幾度繰り返しても同じ。生者である自身は、汗が滴るものだという。その「緊張感」とは、「死体を触っている気持ち悪さ」などではない。「ご遺体」という神聖なものに作業を施すという緊張感である。

して人は神仏と変ずるこの国で、折り目正しく美しく、細心の注意を払い、恭しくも最期の旅装を整え、送り出す遺族には生前とかわらず言葉を交わせるよう。

人が最も尊ばれるのが、この旅立ちの時であればこそ思う。この国の未来は未だある


おくりびと

国外で評価を受けるその訳は、国家あるいは地域固有の風習を如何に崇高なものであるか、示したというなのだ。






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Last updated  2009.09.22 01:23:19
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