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サリエリの独り言日記

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2022.09.08
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カテゴリ:エレクトーンの日
LiSA’s anison
 LiSAさんと言えば、いまやアニソン界の女王と言われていますが、この呼称は何だかおかしい。日本のミュージック・シーンでアニソンが普通に唄われ出したのは、せいぜいこの四、五年で、それ以前は傍系もしくはまともな認知さえされていなかったのではないか?
 私は日本の音楽エンタなど、まったくの関心の外なので、あまり大きな声では言えないけれど、音楽業界の本流としてはアイドルグループが全盛で、その周りをJ・ポップや歌謡曲の歌い手が取り巻いていて、アニソンやゲームの付帯曲など、存在しないも同然だったのではないかしらん。それをあたかも以前からアニソンが日本の音楽シーンに、ジャンルとしてれっきとあったかのようにして、「アニソンの女王」と祀り上げるのはおかしい。彼女はアニソンの女王ではなく、「アニソンの創造者」なのです(もちろん、これは彼女一人の功績ではないけれど)。「だって、久石譲がいたじゃん」と言われそうですが、彼はたまたまジブリと出会って、自身の音楽実現の方法を見つけたのであって、アニソン・プロパーではないというスタンスでしょう。

 LiSAさんの場合は、ロック・ミュージシャンからさまざまな経緯があって、アニソンのテーマを引き受けるようになった。で、アニメに求められる音楽を、自身のパフォーマンスと向き合いながら、創り上げて定着させた(一時、声優も志したようですね)。で、いつのまにやらアニソン独特の発語や唱和が認知されるようになっていった、という経過になるでしょう。これは良くも悪くも、一つの「定型」感をアニソンに与えることになったので、アニメを見れば必ず同じような乾いた響きが流れる、というような景況も呈することになったのではないか?
 いずれにしても私などアニソンの響きなど、アイドルグループの喧騒と同然で、もっとも縁遠い存在として聞き流していたものでした(子供が聴いていたから、しょうがないでしょ)。

 私から見ると、「THE FIRST TAKE」の「炎」は、「紅蓮華」からさらに一歩進めて、アニメから独立したよりスタンダードなヴォーカル、ひらたく言えば「鬼滅」を見ていなくても、聴く人に充分届けられる音楽になったのではないか?早い話、私のような頑ななるクソじじいにも、やっと届いたわけです。

 ところでこのところ、とくに外国で大はやりのreaction動画、日本人は私も含めて顔出しでの感想動画というのは、大いに怯むところがあるのですが、世界は芸能人や政治家はともかく、一般人でもとにかく「認知」されるためには顔が一番とばかり、ごくふつうに皆さんUPしているようにみえる。そのなかには、このLiSAさんの「THE FIRST TAKE」に対するreactionも結構あって、かぶりつきの近撮だからか、あるいはLiSAさんの発語が明晰だからか、ヴォイス・トレーナーなる人たちの動画もあるのです。
 で、これらはあちらのアニメオタクの感想ではなく、こうした自称音声の専門家たちは、おそらく「鬼滅」を観たことないだろう、ひょっとするとアニソンじたい初めてかもしれない。とすれば、より客観的なreactionがみられるかなと思っていたら、ほとんどの投稿者が最後涙ぐんでいるので、笑ってしまいました。抄訳(誰が翻訳しているのですかね)が付されている動画を挙げてみます。
 美人ボイストレーナーが聴く!炎へのリアクション!
 女優かと見まがう美人さん(ホンマに!)ですが、顔の表情も言葉も正直で面白い。最後は感極まって言葉を失ってしまいましたね。こっちにも別の記録映像が現れることになりました。彼女はおそらくアニソンどころか、日本の歌手のヴォーカルなど初めてだったので、驚きの連続だったのでしょう。それでも途中、私的には大事なコメントをしていて「不意に彼女(LiSA)の頭の中に、声が飛び込んできた」というところ。彼女は音楽のミューズが、この時LiSAさんの身体に嵌入してきたと感知しているのです。
 もう一人紹介しておくと、こちらは以前「紅蓮華」のreaction動画も出しており、LiSAさんの声も実力もかなり知っていて、あるいはアニソンも聴き、アニメも観ているのかもしれない。
プロのボーカルコーチがLISAの炎解説で涙
 途中割って入って、さかんに彼女の発声法を解説するけれど、曲が進むたびそれを覆す響きが現れて驚倒している。多少やりすぎな感じはしますが、新たな発見と驚きを楽しむという姿勢は悪くないですよ。

 それにしても、この種のリアクション動画、スペインだのイタリアだの、中国韓国だのさまざまなところから寄せられていて、いまだに続いているのが面白い。日本人はインスタやTikTokに映える画像や動画をUPするのが精一杯で、この手の感想は、顔の出ないコメント欄への書き込みやSNSでのおしゃべりで終始させているのではないかしらん。





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Last updated  2022.09.08 16:55:35
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TNサリエリ@ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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