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テーマ:★☆沖縄☆★(2838)
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「うらそえ文芸」の第17号を送っていただいた。
まだ最初の宮城能彦氏と星雅彦氏の対談しか読んでいないのだが、期待に違わぬ刺激的な対談である。もはや沖縄の自由な言論の砦といっていいような気がする。従来からこの雑誌は言論の自由、異論反論を尊重する編集姿勢だったのだが、編集長・星雅彦氏の後記をみると、今号では特に「多様な意見」というそれ自体が持つ価値を最大限に尊重しているようである。 「沖縄の声」という言葉があり、中央マスコミもよく使うのだが、沖縄を北朝鮮のような単一の思想の地域だと思っているのだろうか。バカにしないでほしい。実際には多様な意見があるのである。そうでなければ反基地闘争の旗手の一人であり、県知事選挙でも現職に肉薄した伊波洋一氏が、普天間のある宜野湾市で、新人の保守系候補に負けるわけ無いのである。ところが現在残念ながら、県内で最大の言論機関である二つの新聞は、ほとんど異論を許さない状況になっている。いつからなのか現時点でははっきりしないが、いわゆる「集団自決」をめぐる教科書問題あたりだろうか、全く異論を排除するようになってしまった。 もともと二紙とも反基地、護憲の立場を基本的な論調としていたが、以前は米軍基地を肯定的に捉える「沖縄イニシアチブ」などの意見も採り上げたし、紙面を通じて議論を掲載するようなこともあった。またかつて私は大城立裕氏の側に立ち、新川明氏に対して批判的な論評を書いたが、ちゃんと載せてくれた。というより当時の担当記者は「こういうのをもっと書いてほしい」とすら言ってくれたのである。 http://plaza.rakuten.co.jp/tohno/3010 http://plaza.rakuten.co.jp/tohno/3011 ところが現在では座間味・渡嘉敷でのいわゆる「集団自決」において、「軍命は無かった」という調査結果を発表しようとした上原正稔の連載が唐突に打ち切られてしまった。現在「琉球新報」との間で裁判が行われている。一体何でこんな事になってしまったのか。これではまるで戦前の沖縄言論の裏返しである。 私はしばらく静観しており、今年の星雅彦氏あての年賀状に「言論の自由のためにがんばって下さい」などと書いたが、何を言ってるんだ俺は?俺もがんばれよ。ということで今思っていることを書いたのである。 「うらそえ文芸」の第17号については全部ちゃんと読んでから、また書こうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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