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テーマ:お勧めの本(7264)
カテゴリ:読書
■今年読んだ本について備忘録をかねて大晦日にまとめてみたい。
【新刊本編】 第10位 「愚か者死すべし」 原寮 帰ってきた探偵沢崎に拍手。相変わらずハードボイルド、彼に似合う携帯はドコモかAUか、いやボーダフォンか。沢崎役は奥田瑛二でどうだ。 第9位 「硝子のハンマー」 貴志祐介 前半は犯人当てを楽しみ、後半は犯人の独白を聞き入った。防犯コンサルタントの設定がおもしろかった。個人的には「青の炎」路線に戻って欲しいが。 第8位 「幻夜」 東野圭吾 大好きな「白夜行」再び、と期待度100%で読んだ。相変わらず心理描写を廃してストイック。ラストは続編の期待も。彼女の役は山口智子でお願いします。 第7位 「6ステイン」 福井晴敏 福井晴敏、短編も書くんだ、そしてうまいんだ。一体この人は何才なんだろう。なぜこんなに様々な人生を書き分けられるんだろう。文体も硬質なイメージがあるけど、かなり情感あふれているんですよね。1行1行の情報量がなんと多いことか。 第6位 「とまどう刃」 東野圭吾 「手紙」とは正反対の立場の犯罪被害者の父親の復讐劇。詳しくは先週の日記でどうぞ。 第5位 「生首に聞いてみろ」 法月綸太郎 名探偵法月綸太郎、久々の長編。待ってました。この本についても先週日記に書いた。 第4位 「グラスホッパー」 伊坂幸太郎 殺し屋たちの物語。それぞれのキャラクターが魅力的。なかでも鯨(自殺屋)の印象が強い。この本を読んでいる時、ブックオフで「罪と罰」を見つけ購入、家に帰って見てみたら2冊とも上巻だった。 第3位 「ツ、イ、ラ、ク」 姫野カオルコ 去年の本だが今年に入ってから読んだ。女性にしか書けない物語なのかな。どろどろしているようなさめているような、強烈なインパクトがあった。イアン・マッケンジーの曲ってどんな曲なんだろう。 第2位 「チルドレン」 伊坂幸太郎 陣内君の印象が強い。この作者のことだから近いうちに再登場の機会があるだろう、楽しみだ。あそこでかかっているレコードはソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサムだよ、きっと。 第1位 「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郎 ちょうど去年の今頃読んで、うっとりしていた記憶がある。自分にとっては別格の1位ですね、これは。「パン屋再襲撃」の伊坂版?とにかく大好き。 【文庫本編】 第10位 「ヒートアイランド」 垣根涼介 若者の成長物語として読む。続編「ギャングスターレッスン」もおもしろかった。 第9位 「東京物語」 奥田英明 時代背景の懐かしさに感情移入。「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」でブレイクしたが、こういう物語がかえって新鮮だった。 第8位 「ほぼ日刊イトイ新聞の本」 糸井重里 いつもお世話になっているほぼ日サイト立ち上げの経緯を描いた本。自分のアンテナの中でかなり重要な位置にあるのがこのサイトなんです。 第7位 「骨音」 石田衣良 このシリーズにはずれなし。文庫では石田作品と野沢尚作品を最もよく読んだ。それにしても野沢さん、冥福を祈ります。 第6位 「備忘録」 山本昌邦 この作品を読んで岩井俊二のあのDVDを見れば2002年ワールドカップの歴史的資料は充分。それにしてもトルシエって。 第5位 「青空の方法」 宮沢章夫 劇作家です、演出家です。単行本も持っているのですが、文庫になるとまた買ってしまう。言葉に対するこだわりがおもしろいのです。この人の「牛への道」は推薦図書です。 第4位 「火の粉」 雫井脩介 得体の知れない隣人に対する恐怖、「黒い家」を思い出しました。この人物、ドラマ化は佐野史郎でお願いします。「犯人に告ぐ」はこれから読む、楽しみ。 第3位 「パレード」 吉田修一 妙な後味の物語。群像劇として引きこまれた。結末はかなりショックだったな。 第2位 「永遠の仔」 天童荒太 文庫にして欲しい本ベストワンだった。これで後は「レディージョーカー」くらいか。4年ぶりくらいに読んでまた救いようのない気持ちになった。そうだよな、内容は変わってないんだよな。 第1位 「家族狩り」 天童荒太 こちらはもはや新作といっても良いでしょう。相当手間のかかる仕事だったと思う。毎月楽しみに続編を待った。その分一気読みよりもインパクトはなかったのかもしれないが。 ■順位は毎日変わっていくので今の気分で書いた。今年は新選組!のおかげで歴史小説にも手を出した。おかげで本屋で棚をめぐる時間が2割程度増したように思う。何があるかわからないものだ。新書も毎月おもしろそうなものがたくさん出る。近所にブックオフもできた。困った困ったと顔が笑っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。 おおお。1位が同じです~♪ 吉田修一さんの「パレード」も読んでたけど、文庫を買って読み返しました♪ ことしも良い本にたくさんめぐり会いたいですね♪ (2005/01/01 01:22:31 AM)
書き込みありがとうございました。
文庫2位に入っている「永遠の仔」のハードカバーを、古本屋に、上下巻各100円で売っているのを発見したので購入したのですが、家に帰ってきてから見たら、2冊とも上巻でした。とほほ・・・ (2005/01/02 09:54:18 PM)
たけざおさん
>文庫2位に入っている「永遠の仔」のハードカバーを、古本屋に、上下巻各100円で売っているのを発見したので購入したのですが、家に帰ってきてから見たら、2冊とも上巻でした。とほほ・・・ 私も「罪と罰」でそれやってしまいました。 似てますね。(ワラ) (2005/01/02 10:09:45 PM)
どもども。
凄く興味津々。 くんくん・・(コラ) 原りょう。最近、読み始めて、今は短編の途中。もう1つ長編よんで、愚か者読みたいな。 とまどう刃。本屋で見つけて、ただ今、迷い中。 やばいなぁ。 幻夜は・・こんど読書日記書こうかな^^ グラスホッパー。良かったですね^^やっぱこの人、好き。なのに、チルドレン読んでない。ってか、チルドレンのが上ですか!! うわ~。読まなきゃ。チルドレン。 文庫では、火の粉。 実は買ってから友人に借りた本が山ほどたまり、そっちを優先してたら、読まずに、今日まで・・・やばいです。読む体勢に入らねば。 そんなこんなで、凄く参考になりました。 今、読もうと思った本は、できるだけ、読みたいですな。ほんとに(汗) (2005/01/03 02:27:32 AM)
ニツキさん
書き込みありがとうございます。 伊坂さんはそろそろ「ラッシュライフ」が文庫になるのではないかと思います。ノベルズですが、「陽気なギャング・・・」も素晴らしいですよ。是非ご一読あれ。 またよろしくお願いします。ぺこり。 (2005/01/03 12:00:56 PM)
こんばんは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日のお昼は、NHK「みんなの歌」の「メトロポリタン美術館」の曲をラジオで聴きました。 (2024/05/21 11:09:06 PM) |
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