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カテゴリ:テレビ番組
■BS2でロック誕生50年パート3を見る。萩原健太司会のロック誕生から現在までのロック史を振り返る企画の最終夜。70年代後半のパンクの台頭からニューロマンティック→ヘビーメタル→ヒップホップ→グランジ→ブリットポップ。おおまかにまとめてしまえばそんな感じ。
■映画「School of Rock」を見て、Jack Black によって子供たちに行われたあの授業を私も受けてみたいと思った。この3日間もそんな者に向けてのNHK的サービスと受け取っても良いかも知れない。でもさ、あまりに全体を網羅しようとしておそろしく平板。やはり、ロックの講義って少しばかり偏執的(変質的?)な先生によってもたらされたものの方が似合うのかもしれない。 ■紹介された映像はセックス・ピストルズ、クラッシュ、ラモーンズ、ポリス、トーキングヘッズ、U2、デュランデュラン、ユーリズミックス、ダイアーストレイツ、ワム、ホール&オーツ、a-ha、スパンダーバレエ、トト、アイアンメイデン、AC/DC、ホワイトスネイク、ジューダスプリースト、スコーピオンズ、ヴァンヘイレン、ボンジョビ、モトリークルー、ガンズアンドローゼズ、メタリカ、 Run DMC、 ビースティボーイズ、リンプビスケット、レッチリ、ニルバーナ、パールジャム、グリーンディ、ウイーザー、フーファイターズ、オアシス、ブラー、レイディオヘッズ、コールドプレイ、フランツファーディナント ■実はヤングミュージックショー亡き後、MTV以降はほとんどこういう映像を見ていない。だから曲としては懐かしいものばかりなのだけど、映像としてはほとんどが初めて見るものばかりだった。 ■冒頭の「Anarchy In The UK」はいいね。あの歌いまわしだよな。いっちゃってるよな。トーキングヘッズの「Once In A Lifetime」は例の「Stop Making Sense」よりの抜粋。デビッド・バーンのひとつひとつの動きがあらかじめ決められていた演技だったとしても、ちょっとかっこよすぎるくらい永遠のロック的痙攣を表して見事。 ■間に挟まって流されたローリーの部屋あたりから興味の外へ。ヘビーメタルには無知だし感情移入できない。ただ伊藤政則という評論家(?)がいまだに生息していたということに半分驚愕。彼の語る言葉の半分はわからなかった。結局85年から10年間くらいの洋楽に対する自分のブランクも確認できたということかもしれない。 ■レッチリの「Give It Away」くらいからはちょっと身を乗り出して見ていた。この映像を見てなぜか思い出したのは「Hard Days Night」の「Can't Buy Me Love」あたりの4人。あの映画から25年経ってロックの表現もこんなに変容してしまったのかという感慨。ウイーザーの「Hash Pipe」のビデオは初めて見た。へー、土俵でやってたんだ。(ドヒョー!) で、ラストはフランツで締め。このバンドの新しさはちっとも新しくないんだということの確認でしたね。 ■面白かったのは、みうらじゅんのLPジャケットコーナー。サージェント・ペパーズ、カントリーライフ、ストーンズ・ビッグヒットなどの名ジャケットの紹介だったが、ボウイの「Alladine Sane」のジャケットを見て当時、鎖骨に水をためるのが流行ったというコメントに大笑いしちゃった。 ■こういう映像を見て思うのはロックってやっぱ、恥ずかしいってことかな。細身でギラギラしてた頃、なんでもできそうにはしゃいでた自分も恥ずかしい。特にヘビメタバンドの映像は自己陶酔の限りに見えて赤面。それでもラストに流れたストーンズの「Like A Rolling Stone」やNeil Youngの佇まいを見ると、あれやこれやを経てここに至るというような老木感が溢れていて、どの世界でも職人はすごくて、やっぱ年とってもかっこいい人はかっこいいんだなって感想を持ってしまったよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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