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カテゴリ:にあんちゃんシリーズ
今夜も、ひきつづき、第10章、にあんちゃんシリーズをお届けします。心の中を空っぽにして読むとねホラツ、やさしい気持ちになるでしょう・・
両親を亡くして20歳の兄さんを中心に、4人兄弟で励ましあいながら生きた、8歳の少女の日記です。 なんの打算もない、けなげな少女の心は現代の私たちの心にも響きますね。 虫下し 6月9日 火曜日 はれ 学校で、10時頃、虫下しをのみました。先生から、虫下しをもらつたとき、なんだか、のむ気がしなかったので、家に帰ってから、姉さんにあげても良いですか・・と、言ってみようかと思っていたら、虫下しは、みんなここで飲みなさいといわられたので、みんなのみこんでしまいました。 虫下しは、あじも、においも、みんなチョコレートそつくりです。それをのんで20分くらいすると、教室の中が黄色に見えてきました。私は、どうしてこうなるのかと不思議でたまりませんでした。 学校がおわって火の神様のところまでくると、だんだん、はらがいたくなりました。 虫下しをのんだから、いもはたべてはいけないのです。 でもいもは、わたしたちの昼ごはんです。ばんも、いもです。 兄さんは10時までざんぎょうでしたが、たった一合のごはんを、わたしがいもをたべられないからと、半分くださりました。 にあんちやんは学校で虫下しを飲んできたのですが、しかたがないので、いもをたべられませんでした。 兄さんは、いもを食べると、むねがやけて、仕事をしながら、こまるのですが、兄さんまで、いもをたべて、また、ざんぎょうにいかれました。 私は、兄さんたちのことを思うと、心配させたらいけないので、なるだけがまんしていましたが、はらがいたくてたまりませんでした。 あんまりいたくて、とうとう、ねえさんに虫下しのんだら、はらがいとなつた。・・と言うと、 みんなでしんぱいしてくれました。 兄さんが、末子ば、病院につれてやれと、・ねえさんにいいましたが、私は、よか・・といって 行きませんでした。 そして、ふとんに入ってねむりましたが、はらがいたいので、ときどは、目がさめて、くるしみました。 虫下し・・昔はお腹の中の虫を出すために、下剤の代わりの薬のようなもの お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月27日 23時09分03秒
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