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カテゴリ:税理士の仕事
少し前の事です。
民事再生後に再生かなわず破産となった会社の手伝いをさせていただいた時のことです。 現金預金と売掛金が多少残り銀行と仕入先に少しですが返済ができると算段していました。 ところが、突然、厚生年金基金から高額の請求が来ました。 その請求額は会社にある財産の数倍でした。私は肝を冷やしました。 いわゆる「代行割れ」基金でしょうか? 破産で基金から脱退になり高額の「特別掛金」の請求が来たのです。 特別掛金の取扱いは国税滞納処分と同じ一般優先債権なので、 最後まで勤めてくれた経理のおばちゃんの解雇予告手当は半分以下となり、 再生債権である銀行や仕入先へは一銭も渡せなくなりました。 民事再生手続きで、弁護士さんが 共益債権・一般優先債権・再生債権・開始後債権に分類して一覧表を作成していましたが、 そのリストには厚生年金基金の掛金は1か月分だけでした。 しかし、破産手続きに移行した途端に高額の請求書が来たのです。 弁護士さんもガッカリしていましたが「たまにあることなんだ」と言っていました。少し落ち着きました。 厚生年金基金は、いろいろな問題が浮上しています。 今回思ったのは「特別掛金」が発生する可能性のある会社は決算書の注記にその旨を記載すべきだということです。 突然の高額請求は心臓によくないですからね。(脱退による特別掛金は基金で算出してくれます) 中村哲也 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.18 13:10:11
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