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人生は夢の如しというのか。
年々、時の速さと消散する事象の多さに、圧倒されるばかりです。
1年ほど前、「夢日記」を書こうと思い立ちました。
世の中一般において、皆さん、寝ている間にどのような夢を見ているか。
そもそも、よく夢を見ている人がたくさんいるのか、分かりませんが。
僕は「いま見ていた夢は楽しかったな」「今日の夢はひどかったな」と、印象深く思いながら目を覚ますことが、しばしばあります。
我ながら、よく夢を見ている方なのでないかと思います。
しかし夢というのは、あとで妻に話そう、なんて思っているうちにすぐ忘れてしまいますね。
そして朝食を食べ終わった頃には、面白いくらい、跡形なく忘れてしまう。。。
だから、夢は夢なんだ、と言えばそれまでなのですが。 あるとき、「見た夢をノートに書き留めてみよう」と思い立ち、枕元にペンとノートを用意しました。
そして見た夢を、朝起きてすぐに記録するという、朝活を始めてみたのです。
この「夢日記」を始めて、最初に驚いたのは。
目が覚めて、すぐにペンを走らせているというのに。
すでに、早速どのような夢だったかを忘れ始めているということです。
起床した瞬間は、夢を鮮烈に覚えているものだと思っていたのですが。
目覚めたときから、すでに夢の忘却が始まっている、という事実に驚きました。 それでも朧げに覚えている夢をノートに記して、それを読み返すと、なかなか面白いものです。
2、3回やってみて、だんだん、これを「克明に、詳細に」書きたいという欲求が湧いてきました。
そして目を覚ませば、まさに「夢中で」夢のディテールを書き起こす、という日々が続きました。
ところが、目覚めたら書く、が思いのほか早々に習慣化していったのは、まあ良かったのですが。
夜中の2時とか3時とか、変な時間にフッと目を覚ましたとき(そういうときって、ありますよね?)に、見ていた夢も書き留め始めたのです。
また、二度寝して、目覚めたときにも、また書く・・・
そんなことを続けているうちに、まず、疲れてきました。
夜中の変な時間に目を覚まして、熱心にメモ書きなどすると、そのあと、もう眠れなくなるのです。
それから、連続して書いた「夢日記」が、最初は我ながら面白いと感じていた「夢日記」が。 続けているうちに、読み直すと「ただのおかしな雑記帳」に見えてきたのです。。。
こんな夢を見たんだなあ、なんて気持ちが盛り上がったのは最初のうちだけで。
しょーのないことを書き留めて、疲れて、何をしているんだろう、とすっかり冷めてしまいました。
そんなことで、半月くらい続けたところで、夢日記の継続は断念しました。
きっと夢は、夢であるうちだけが楽しく、美しく、悲しくもあるのかもしれません。
人が手(ペン)を入れた夢は、「儚い(はかない)」だけの存在なのかと、もっともらしい理由を付けて得心しました。
夢を実現する、というような高邁な生き方はできませんが。
眠っている間に、夢の中を生きている別の人生がある。
寝ても覚めても、夢中で生きる。
そんなものなのかな、それで良いのかな、人生、夢日記。 と、オチがつかない話ですが、今日も夢中で頑張りましょう。
岸野康之
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Last updated
2024.04.19 09:57:49
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