ハンドミキサー、ごぼうのスープ
ミキサーでいくら粘ってもなめらかにならないごぼうのスープに再度とりかかる気分になれず、翌日、わたしは別のことに熱中していた。昨年8月からひたすらかかりっきりになってきた「アトピー完治プロジェクト」がほぼ終わりを迎えつつある今、実は別のプロジェクトを立ち上げている。それは、「シンプルライフ実現プロジェクト」。マクロビを始めたことで、今までの価値観が自然と変わってきて、これまで全く縁がなかった風水などにも興味をもつようになった。土や太陽のエネルギーが野菜に吸収され、野菜を食べた私のからだにそのエネルギーがさまざまな形で影響を与えていくのを、実際に経験することによって、そういった見えないエネルギーのパワーの存在を素直に受け止められるようになったのだと思う。この一年間、からだが痛くて痒くてつらくて、読書しかできない日々がかなりあったのだけれど、その中で、「ガラクタ捨てれば自分が見える 風水整理術入門」という本と出会い、「からだを普通に動かせるようになったら、徹底的に部屋をかたづけよう!」と決意。そして、二週間ほど前に、ようやくそのときが到来。(そのちょっと前に猛然と片付けを始めたリンリンさんの「波動」が飛んできたのかも!)あまり張り切りすぎてダウンしてしまわないよう、ブレーキをかけつつ、黙々と、部屋の片付けを敢行。書類と本だけでも、二週間かかった。で、要らない書類をシュレッダーにかけるべく、地下室に久々に足を踏み入れたところ、なんだかひっちゃかめっちゃかになっている倉庫が気になり、おもむろに、そこの整理を始めた。もうお気づきのかたもいるかと思いますが、私は脱線の女王。そして、ほんの数秒後、倉庫の棚に無造作につっこんであったモノに、目が釘付けに!こ、これは、ブラウンのマルチクイックミキサーではないですか! となぜかフルネームかつ丁寧語になってしまう。なんで、これがこんなところに!? という、これぞ本当に素朴な疑問が頭の中をめぐるが、親は留守だし、とりあえず、、、えっと、、持ってちゃえ!ということで、倉庫の整理から再脱線し、クイックミキサーをとっとと自分の台所に連れ去り、そこでよく中身を点検。まだピチピチの新品だよ、おい! とさっきまでの丁重な扱いはどこへやら。勝手にこれを開けて使っていいのか、分からないので、とりあえず親が帰宅するまで待つことにするものの、ゴボウのスープのミキシングがなかなかスムーズにいかず「もうこのままゴボウのソースでいいや」と投げやりになっていた次の日に、こんなものを見つけるとは、これはもう運命というか、「これを使ってマクロビ料理の腕をあげよ」という天啓でしょう! とほとんどもう自分のものにした気分。いや、でも本当にタイミングが良すぎて怖いくらい。というのも、ゴボウのスープを一時放棄したあと、実は、「やっぱりちゃんとしたミキサー必要かなあ」とブツブツ言いながら、いろいろ調査していたのだ。自分で決めたキッチングッズ購入ルールにのっとって、まずは国産ブランドをチェック。(画像の上にマウスをのせると、型番や今日調べた時点で一番安かった値段が表示されます。)先っちょがブレードじゃない?高速/17,000回転、低速/12,000回転。5つのアタッチメントにワクワク。高速/13000回転、低速/9000回転。輸入ブランドのほうが値段が高いと思いきや、そうでもない。オールステンレスのデザインと「プリンセス」という名前が素敵。高速/15100回転、低速/11500回転。オランダのブランド。Organic Baseで使っていたのは、これの一つ前の型かな。13000回転。アメリカのブランド。どれも良さそうだけれど、既に一応スティックミキサーもってるからには、まったく違うタイプのものにしたほうがいいかなあと思い始め、フードプロセッサー、そして手動のものへとどんどん脱線していく。少しでも料理をするアメリカ人の台所には、たいていクイジナート製品がデンと構えている。このくらいちっちゃければ、日本でも違和感なさそう。こないだWHSのブログにも出てたけれど、手動というのはとても良いかもしれない。このメカニカルな感じがなんともいえない。どうしよう、来月フードミル購入しちゃう? などと自問していたのだけれど、その答えが地下室に眠っていたとは。ようやく帰宅した母親に、地下室で見つけたブラウン・マルチクイックについて確認したところ「あー、あれね。パパがどこかからもらってきたのよ。なんかの景品だったか、なんだか。」と、まったく興味がなさげ。「じゃあ、私がもらってあげるね。ちゃんと活用して、ゴボウのスープ作ってあげるから」と、恩着せがましく宣言。やったあ! 早速、ゴボウのスープの仕上げに再度チャレンジしてみる。鍋の中に直接ミキサーを入れてみたら、アタッチメントのヘッドがスープの中に完全に埋没しないので、飛び散りそうで不安。そこで、これまた早速、セットになっていたカップを利用。量的にちょうどぴったり。ギュゥインギュゥインと数回縦に動かしただけで、あっという間に、思い描いていたポタージュ状態になった。やっぱり全然パワーが違う。もちろんそれだけ陰のパワーが加わるということだけれど、全体の時間がかなり短く済むのは、私のからだにとっても負担が少なくて良いと思う。そして、スープのできあがり。うん、ごぼうのえぐみはなく、素朴な味がして、なかなか美味しいと思う。玉ねぎの甘みは、、うーん、ちょっとよく分からないかも。もっと大量に玉ねぎ入れて、さらに豆乳とか混ぜたらさらに美味しいかも。ハンドミキサーとめぐりあわせてくれた一品ということで、大切なレシピとして、これから進化させていきたいと思ったのでした。