アカメアマガエル
5月31日の記事でとりあげた『アカメアマガエル』を今日は3年生の読み聞かせで使う。ちょうど梅雨の時期、午後からは降るというから今から空気は蒸しむししていてそれっぽいでしょ。アカメアマガエル価格:1,260円(税込) ジョイ・カウリー 文 ニック・ビショップ 写真 ほるぷ出版 定石破りだが、まず裏表紙を見せる。実はこの裏表紙、大きな葉っぱの上にとまったアカメアマガエルを、葉の裏から撮影した写真なのだ。だから影絵しかも裏から見たカエル。 「今日の本はこれです。なーんだ?」「カエルーっ!!」掴みはOK、わさわさしていた教室は、これでばっちり本に注目である。ゆっくりと表に返し、表紙を見せる。「わあ…」「すげえ」「オレ見たことあるー」の声も。写真かなテレビかな、そうだよね、日本には住んでないカエルです。地球のもっと熱いところ、熱帯のジャングルに住んでるの。 中の写真も表紙におさおさ引けを取らない鮮やかなものばかり。キリギリスのきょとんとした顔、アカメの大ジャンプ、ガをぱくり、そしておねむの顔。どれもみな熱中して見てくれる。読むこちらも、おかげで気持ちよく読めました。写真だけじゃなく文も、簡潔だけれどドラマもはらんで過不足なし。 もう1本は「ポリーずきん」。私がどんな流れでこれを演じるかの詳しい記述は5月21・22日の記事をご参照ください。今年の3年生は全クラスに同じプログラムをお届け!が基本方針なので、メインプログラムは動かさないのだ。サブも一緒でももちろんいいのだけれど(前回はスリリングな割り算本ハッチンスの『おまたせクッキー』)、それだと飽きっぽい私は演技がダレてしまうので、今日はカエルに手伝ってもらったというわけ。カエルにしたのは梅雨どきという理由の他に、朝読書のあと、読み手のみなさんとの科学絵本勉強会が待っているからそれへ向けての講師としての気持ち盛り上げというまさに大人の事情(子どもまったく関係なし!あっても数%)。みんな喜んでくれたし素晴らしい本だということでご寛恕。 赤ずきんって知ってるよねーの問いに「もちろーん!」とここは先月のクラスよりノリがいい。「ポリーずきん」が含まれるストーの『ポリーとはらぺこオオカミ』(掛川恭子訳)と『かしこいポリーとまぬけなおおかみ』(佐藤凉子訳)を並べて見せる。同じ本だけど、日本語にした人が違うのと言うと目をぱちくり。うーん、3年生には余計な知識であったか。 赤ずきんの人形セットが行方不明で(先週確認したときはあったのに!)急遽3びきのこぶたセットから出張してくれたオオカミ人形を使ってご挨拶。「今日は彼にお手伝いしてもらいます、読書家で努力家のオオカミ君です」ニヤニヤクスクス。そのまま皆オオカミを主人公として話を聴く。 私は見落としていたのだが、オオカミ人形の動き方に興味をひかれた子が多かったようで、オオカミの表情に合わせて自分も手を動かしてみたりしていたそうだ。それも何人も。女の子だけでなく男の子も。この話から教室にいらした担任の先生が撤収中に教えてくださった(C先生はキイの元担任で懇意なのである。子どものそういう反応をさりげなく拾えるところは相変わらず。来年ナンを持ってくれないかしらん)。読後、つづきの2作とあわせて3冊まとめて改めて紹介するとみんなますます盛り上がる。 教室を去り際、せっかくなのでもう一度オオカミを手にはめ直して、オオカミにバイバイしてもらった。またね…ってこのクラスにくるのは半年後だ。ポリーとはらぺこオオカミ価格:1,050円(税込) キャサリン・ストー 作 掛川恭子 訳 岩波書店 せかいのどうわシリーズ シリーズ第1弾 他に「れんがづくりの家」「7ひきめの子ヤギ」などはらぺこオオカミがんばる価格:1,470円(税込) シリーズ第2弾 「サンタクロース」他 妹ルーシー登場 1話めでオオカミは1巻を読んでいます!まだまだはらぺこオオカミ価格:1,470円(税込) シリーズ第3弾 原題『ポリーとオオカミのさいごのお話』かしこいポリーとまぬけなおおかみ価格:1,155円(税込) 佐藤凉子 訳 若菜 珪 挿絵 金の星社↓よろしかったら押してください