そもそも、
保険で貯蓄をしてはいけない。
自分の頭で考える生活設計。
『 ネット記事を読む 』
※消費者の視点。
バカ売れ「一時払い終身保険」
の落とし穴
ニッセイ『夢のかたち』
明治安田『エブリバディ』
2011年09月08日(木)
週刊現代 経済の死角
※ちょっと古い記事ですが・・
銀行で奨められるままに買う
おバカさん(失礼!)が
後を断たないものだから・・
みんなで復習の意味を込めて
取り上げます。
銀行の定期預金に預けておくより
30倍以上も利回りがよくて、
しかも株や投資信託より安心
---こう聞かされれば、
誰しもその商品に関心を抱くだろう。
※先日の私の生活設計セミナーの
聴講者の中にもいました・・
そんなおバカさん(失礼!)が。
しかし、おいしい話には「ワケ」があった。
( 前半からの続き )
専門家に聞いてみると、
知っておかなければ損をする
「落とし穴」がいくつかあった。
まず注意したいのは、
一時払い終身保険を短期間で解約すると、
元本割れすることがある点だ。
60歳男性が1000万円の契約を結んだ場合、
ニッセイ『夢のかたち』なら
1年後の解約払戻金は970万円、
3年後979万円、
5年後990万円。
7年経過しないと、元本には到達しない。
明治安田の『エブリバディ』は
1年後980万円、
2年後992万円。
1000万円になるのは3年後だ。
ライフカウンセラーの紀平正幸氏がアドバイスする。
「老後は予期していなかった家のリフォームや、
本人の病気、配偶者の介護など、
まとまったお金が急に必要になることも多い。
解約時期によっては元本割れしかねない
一時払い終身保険は避けたほうが無難です」
実は、銀行窓口で契約すると損する場合がある。
ニッセイの他の代理店では『マイステージEX』
という一時払い終身保険を扱っている。
同社HPで解約払戻金のシミュレーションをしてみると、
元本の1000万円を超えるのは4年後、
75歳時の解約払戻金は1094万円となった
(60歳男性が保険料1000万円を一時払いする設定)。
ここでおさらいしておくと、銀行窓販で扱われている
ニッセイ『夢のかたち』の解約払戻金が
元本を超えるのは7年後、
75歳時の解約払戻金は1082万円だった。
同じ1000万円を支払った一時払い終身保険なのに、
両者のこの「差」は何なのか。
同社広報室の担当者は、
「『マイステージEX』は契約当初から
大きな死亡保障を確保できる一方で、
健康状態に関する告知が必要となるなど、
商品設計が大きく異なっています」
と、説明するが、
生命保険コンサルティングを手がける
「アセットマネジメント」代表の本多良美氏が
次のように補足する。
「生保のセールスレディと契約する場合、
医療機関に一緒に行って診察を受けることがあります。
銀行窓販の場合、保険というよりは
『資産の置きどころ』という発想から始まっているので、
極力診察は避けたい。
ターゲットは70歳、80歳の高齢者ですから、
どこか健康状態に問題がある人が多く、
あまりハードルを高くすると、入れなくなってしまう。
ハードルを低く設定している分、
短期間のうちに亡くなってしまうリスクもあるので、
基本的に
告知が不要な銀行窓販のほうが保険料が割高なのです」
※銀行で買えば・・
保険は割高になるし、
金融商品も割高になる。
銀行で買い物してはいけない。
実際の金利は半分以下
落とし穴はほかにもある。
契約時に10年後あるいは15年後の解約払戻金が
確定していることが人気のひとつなのは、先述の通り。
だが、それが逆にリスクになると、
ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓氏が警告する。
「仮にこの先、金利が大幅に上昇すれば、
※現在は史上最低金利、
これが長期間続いている。
この環境では、
「長期固定金利商品を買わない。」
のがセオリー。
理由:「低金利を固定してしまうから」
終身保険は「長期固定金利商品」、
今・・買うべきではない商品だ。
1%程度の予定利率が保証されている
一時払い終身保険を解約する契約者が大量に出て、
その支払いのために
保険各社の経営状態が悪化する危険性もある。
※「おいしい」話で「おいしい」商品を
奨めてくる保険会社・・
「長期間の経営状態は大丈夫だろうか?」
・・と、懸念したり、心配したりする、
まともな感性を持ちたい。
そうなった時、
破綻を未然に防ぐために死亡保険金の減額や
利率の引き下げが行われても、不思議ではないのです」
予定利率1%と聞いて安易に飛びつかないほうがいい。
よくよく計算してみると、
実際の利率は半分以下に過ぎないケースがあるからだ。
前出の紀平氏が言う。
「『夢のかたち』の場合、8月の予定利率が1.15%でしたら、
本来ならば支払った1000万円が10年後には
1150万円になっているはず。
ところが、
銀行窓口で確認できる解約払戻金額例表によれば、
10年後に解約すると1042万円しか返ってこない。
これはなぜかというと、生命保険の場合、
予定利率は、
支払った保険料すべてに適用されるのではなく、
人件費や経費などのコストを引いた、
残りの部分に対して適用されるからです。
※定期預金などでの金利は・・
払ったお金すべてに適用される。
保険の利率は・・
払ったお金から経費を引いた
残りのお金に適用される。
「保険」なんだから当たり前。
だから、保険で貯蓄してはいけない。
従って解約払戻金額例表等で『予定利率1.15%』と
謳われていても、実際には10年たっても、
その半分以下の0.42%しかついていないということ。
※うまい話は無い。
勝手に勘違いしないこと。
だとしたら、
ネット銀行の定期預金のほうがお得な場合があります」
※自分の頭で考えよう。
たとえばソニー銀行の10年定期に1000万円預けると
利率は0.577%になる。
※だからと言って・・
これもお奨めはできない。
10年定期預金=長期固定金利商品
史上最低金利の今、契約してはいけない。
金融機関で購入可能な新窓販国債10年(8月債)
の利回りも、0.779%(税引き後)だ。
こうした数々の落とし穴を知った上で、
一時払い終身保険への加入を検討すべきだろう。
※加入を検討 ・・しない方がいい。
一般国民に終身保険は不要。
終身保険は買うな。
保険で貯蓄をするな。
整理整頓すると・・
〇保険で貯蓄をしてはいけない。
4つの理由。
1 低金利を固定してしまう。
(長期固定金利商品を低金利時に買う行為)
将来、市場金利が上昇した場合は、
かなり不利な商品を数十年間も
ダラダラと保有することになる。
2 破綻したら元本割れ。
(一保険会社の約束事に過ぎない)
貯蓄性保険ほど被害が甚大になる。
終身保険、養老保険、個人年金、学資保険、
・・等々は半分以下になる場合も。
3 余分なコスト負担。
(手数料や保障経費を負担する)
利率は、払ったお金に適用・・ではなく、
経費を引いたお金に適用されるので、
定期預金より不利になったりする。
4 融通性を失う。
(家計内のお金の融通)
不測の事態が発生した場合に、
対応するお金が無い・・という事態も発生。
利息を負担して借金で対応する?
保険で貯蓄するな!
銀行で買い物するな!
・・っと。
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最終更新日
2015/07/27 03:58:13 PM
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