スワンさんって、お金持ちのミミコのライバルキャラが出てくるんですけど、もしかして、マギー？

基本的には、ドラマガで連載されていた作品を加筆修正したものである。
その点では、プロローグ、エピローグとインターミッションを書き下ろしただけというのは、いささか物足りないと思うのがちょっと残念。

だが、時系列で３巻のちょうど後、ミミコの日常業務を扱った、コメディというノリは、スレイヤーズ！やオーフェンの様な番外編以前に別物としか思えないようなコメディとは、違ったタイプなので、長編へのエッセンスになってちょうどいいと思いました。

別世界みたいな番外編なら、買う気もしなかったし・・・。
ちょっと一安心です。

ギャグだけでなく、ちゃんとシリアスなバトル系の短編もありましたし、人間と吸血鬼の共存という世界を、平穏なるいざこざから書上げ、長編でメインになる、血族達の構想図や、本来の敵達といった、思い部分をあえて全て取っ払ったお気楽さはなんかいいですね。
吸血鬼と人間のハーフ「ダンピール」とか、長編では見えない、特区の風景とか見てみたいです。
もしかしたら、突然ジャングルとか、異次元空間が出現するかも知れませんが・・・。


やっぱりジローの過去編とか書き下ろしで載せていただきたいです。

BLACK BLOOD BROTHERS (S)(1) -ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集- 著者：あざの耕平 イラスト：草河遊也 出版社：富士見書房 発行年月：　2005年 07月 サイズ：文庫 ／ 310p 本体価格：580円 (税込：609円)