全国高校野球選手権大会は大阪桐蔭の優勝で終わりましたね。
片や大阪の私立名門、片や秋田の公立高校ということで
判官びいきもあり、期待されましたが、
相手の金足農業は力尽きた感じです。
もう30年以上前になりますが、私の郷里の隣町の高校が
県大会で快進撃をしました。
コールド、コールドで勝ち上がり、決勝戦は全国大会でも
優勝経験のある甲子園常連校。
地区からは甲子園へは一度も出場していませんので、
地元では地区初の甲子園出場かと大騒ぎ。
大応援団を繰り出しましたが、結果は13-0と
力尽きたことを思い出してしまいました。
今回の大会で高野連の会長が
「秋田大会から1人でマウンドを守る吉田投手を、他の選手が
盛り立てる姿は、目標に向かって全員が一丸となる、
高校野球のお手本のようなチームでした」
と発言して批判の的となっていますがそれほど問題なんだろうか?
一般に弱小チームが勝ち上がってくるケースでは、
一人のエースが連投するのは普通です。
批判されるとしたら、むしろ連投させた金足農業の監督ですが
投球制限や連投制限がないのでルール上は問題ない。
本人も投げれるなら投げたいだろう。
むしろ問題なのは大会運営ではあるまいか?
金足農業の滞在資金枯渇と吉田投手の酷使が問題になりましたが
どちらも、大会運営の問題です。
今回は愛知大阪をはじめ、いくつかの県で複数の代表が出ましたが
その試合をすべて甲子園で行う必要があるのか?
滞在期間が延びることによって、チームの負担額が増えてしまう。
会場を分散して、複数会場で三回戦までを行うならば
56チームの勝ち上がりでも、六回勝てば優勝が決まるので
一日の予備日を含めて、一週間あれば十分。
だらだらと二週間以上も試合をする必要は全くない。
さらに言えば、地区予選でチームを絞り、16チームぐらいで
全国大会を行えば、5日間で終われる。
部活動などは高校生にとって付録ですから、これで十分ではないか?
NHKもダラダラと試合を垂れ流すのはやめるべきでは?
それがやめられないのはなぜか?
ピッチャーを保護するならば、投球制限や連投制限を
行うべきですが、そうすると選手を集めている私立高が有利。
心情としては一人優秀なピッチャーがいて、
投げれば勝てそうな状況なら投げたい投げさせたいだろう。
しかし、高校生にとっては、高校を卒業してからの人生のほうが
長いことを考えたら、投球制限・連投制限は
やむを得ないのではないか?
余談ですが、金足農業の滞在資金枯渇では、山際淳司の
「スローカーブをもう一球」を思い出しましたよ。
公立進学校の高崎高校が、大方の予想に反して秋季大会で
勝ち上がり、関東大会で滞在資金が枯渇します。
監督はもちろん、負けると思って既に翌日の宿泊客を
取っていた宿、まさか勝つとは思っていなかった校長先生が
金策に走る場面ができています。
高校野球はもう少しコンパクトな大会にすべきでは
ないでしょうか?